【ロシア】 「サハリン1の天然ガス輸出せず」 日露エネルギー協議 強気のロシア [08/11/18]

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■ 「サハリン1の天然ガス輸出せず」 日露エネルギー協議 強気のロシア

日露のエネルギー協力を官民が一体となって協議しようという国際会議が 17、18の両日、
新潟市で開かれた。ロシアは、日本のほか、中国や朝鮮半島など東アジアにエネルギー
輸出を増大させて影響力を拡大し、「東方重視」の姿勢を明確にした。だが会議では、自国
の利益を最優先するロシア側の強気の姿勢が目立った。そのロシアもまた、世界的な金融
危機の打撃を受けることは避けられないとの見方が広がっている。

「日露エネルギー・環境対話 in新潟」(主催・新潟県、新潟市、環日本海経済研究所)と題した
国際会議には、日露両国のエネルギー関連企業や研究者のほか、国際金融機関や日本政
府関係者ら約 200人が参加。 2日間にわたり、 極東の石油・天然ガスの共同開発の展望や
技術協力などについて話し合った。

しかし、会議は、日露間の協力よりも、"ずれ"が目立った。

ロシア側は2012年にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を極東の港湾都市ウラジ
オストクで初めて主催する。同国の国営天然ガス独占企業体「ガスプロム」副社長の相談役
であるマステパノフ氏は、それまでにサハリンからガスパイプラインを敷設し、 日本政府も参
画する 天然ガス・石油開発事業のサハリン1 で産出される天然ガス全量をウラジオストクに
輸送し、極東地域で消費する計画を明らかにした。

だが、同事業の30%の権益を有する日本側は「産出物が、日本に来なければ困る」と訴えた。
それでも、マステパノフ氏は「天然ガスが不足しており、国内消費が優先される。サハリン1の
天然ガスは輸出しない」と断言。さらに「エネルギーの消費国は、産出国(ロシア)の言うことを
聞かなければならない」とも主張した。

ロシアでは、最重要産品である石油・天然ガスに関わる政策は政治が決め、 消費国はそれ
に口を挟むことすら許されない。

ただ、ロシア側もすでに金融危機の影響で、投資案件を大幅に減らしている。「金融危機の
ロシアへの影響は、2年後に表れてくるだろう。危機が長期化すれば、簡単に政策転換がき
かないロシアへの打撃は欧米や日本以上になるだろう」という指摘もあった。

会議は 18日、両国の官民専門家による対話の継続や大規模エネルギー資源の共同開発など
を提言した「新潟アピール」を採択し閉幕した。主催した環日本海経済研究所理事長兼所長の
吉田進氏は「消費国と産出国との“対立"を緩和するには、両国の官民による対話の継続が何
より重要だ」と話している。(内藤泰朗)

* MSN産経 (2008/11/18-22:37)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081118/erp0811182238004-n1.htm
* 関連
【ロシア/日本】「日露エネルギー・環境対話in新潟」開幕、極東ロシアのエネルギー資源の活用などを考える [11/17]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1226927266/
* 依頼頂きました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1224133244/308