米特殊作戦軍、研究開発中の無人ヘリコプター「A160T」を大量発注
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200811171828 【Technobahn 2008/11/17 18:28】
米特殊作戦軍(SOCOM)がボーイング社が研究開発中の無人ヘリコプター「A160T」を補給および
偵察任務用に10機の大量発注を行っていたことが17日、英専門誌「ジェーンズ」の報道で明らかとなった。
A160Tは米国防高等研究計画局(DARPA)主導により、ボーイングによって研究開発が進められている実験機。
DARPAの実験機を軍部が実際の戦場での利用目的で導入を行うというのは極めて異例。
A160Tは、一見すると産業用無人ヘリコプターのように見えるが全長10.7メートル、
ローターの直径が11メートルもあり、2人乗り小型ヘリコプターとして有名なロビンソンR-22を
一回り大きくした位の大きさを持つ。
最大到達距離は4630キロメートル、搭載貨物重量は136キログラム。
最新のヘリコプター技術となる「最適化スピード・ローター・テクノロジー(Optimum Speed Rotor Technology)」
を導入することで飛行高度の条件によってローターの回転速度を変化させることで燃料の消費量を最適化し、
24時間前後の連続飛行を行うことが可能。
米陸軍特殊部隊では、従来型ヘリコプターとは比べものに成らない程、静穏でしかも1日近くも連続飛行
することが可能なというA160Tの利点を活かして上空からの偵察任務に、また、垂直離着陸が可能という
ヘリコプターとしての利点を活かして戦闘地域への補給任務などに用いる見通しだ。