■ 美しき武道の精神に触れる 『本場』の迫力に圧倒 武道交流セミナー・演武会
(財)日本武道館会長の松永光氏を団長とする日本武道代表団は9日午前10時半から、聖市
イビラプエラのマウロ・ピニェイロ体育館で武道12種目の交流稽古会、演武会および武道体験
会を開催した。聖市およびその近郊やリオ・デ・ジャネイロ、 リオ・グランデ・ド・スルなどから、
武道関係者や日本文化に関心を持つ一般来場者など約3,000人が参加し、日本の武道の真髄
に直に触れられる貴重な機会を楽しんだ。
◆ 大切な人間性の練磨 感動呼んだ柏崎国際武道大学教授の講演
交流稽古会では柔道、なぎなた、空手道、少林寺拳法、剣道などブラジルの各種武道団体など
で活動する武道家たちが多数参加、日本の指導者らの手ほどきを受けながら積極的に稽古に
励んだ。剣道の指導にあたった田原弘徳氏は「一緒に稽古をした若者たちを見ると、この地の
指導者の方々がしっかりやってこられたというのがよくわかる」とし、ブラジル剣道界の今後が
非常に楽しみだと語った。
また、東京外国語大学留学中に弓道に出会って以来 「静かで、綺麗で、心が落ち着く」と、その
魅力に引き込まれたというエリーザ・コヘイアさん(27、リオ出身)は、今年三月に『ブラジル弓道
会』を立ち上げた柳井信雄同会会長(61、大分県出身)とともにリオから参加。「これからブラジル
で弓道を広めていく上でとても良い機会になった」と、日本の弓道家たちの来伯を喜んだ。
午後2時から行われた開会式で松永団長に続いてあいさつに立った上原幸啓百周年記念協会
会長は、移民百周年を祝うために来伯した武道代表団に感謝の意を表するとともに「ブラジル
のこれからの百年のために日本の美しい武道の精神を示してください」と、武道を通して新しい
日伯関係が構築されるよう期待を寄せた。
前記6種目と合気道、銃剣道、相撲、初實剣理方一流甲冑抜刀術、荒木流拳法、琉球王家秘伝
本部御殿手の各道によって実演披露された演武会では、「本物」の迫力ある技やキレのある型
の数々に観客らから惜しみない拍手が送られ、加えてその後の体験会では全種目のコーナー
に体験希望者の列ができるなど、ブラジルにおける武道人気の高さを証明する結果となった。
また、演武会に先立って7日午後7時から文協記念講堂で開かれた武道セミナーでは、国際武道
大学の柏崎克彦教授が講演。講道館柔道創始者である嘉納治五郎氏が説いた「精力善用、自
他共栄」という柔道の理念などを紹介しながら「武道とは相手を殺傷する武術から生まれたもの
であり、大変な危険を伴う。それゆえに人間の在り方を学ぶことが大切」とし、試合のために技を
磨くことよりも、人間性を磨くことが重要であると話した。
* サンパウロ新聞 (2008/11/11付け)
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID=26288 * 関連
【ブラジル/三重】母国語の図書寄贈 ブラジル大使館から鈴鹿市立図書館へ [11/08]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1226131251/ 【日本/ブラジル】ブラジル交流さらに…那覇市で100周年祝賀会[10/13]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1223861933/ など
* 依頼頂きました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1224133244/281