■ 毛沢東主義派の戦闘員達の社会復帰は主要議題として残っている
【カトマンズ/IRIN】
何千人にもなる毛沢東主義派の兵士たちは、国連により管理された宿営地で先の分から
ない日々を過ごしている。過去2年間で、2万人の人民解放軍(PLA)、つまり毛沢東主義派
の兵士たち(うち3,846人が女性)は、7つの主要キャンプ及び21の小規模キャンプで、「ネパ
ールにおける国連ミッション」(UN Mission in Nepal (UNMIN))により監視されている。
2006年、毛沢東主義派とネパール政府は、10年に及び結果13,000人以上が死亡・20万人
が故郷を追われることとなった、長い武力紛争に終止符を打つ和平協定に調印した。兵士
たちを社会復帰させることは和平プロセスを成功として終わらせるためには欠かせない、と
UNMIN 当局は言うが、問題は議論が続けられ終わってはいない。
専門家は、軍事教育を受け、暴力的な活動に半生を注ぎ込んできた兵士たちが他に仕事
を見つけられるか、それが問題解決の鍵になってくる、と語る。唯一の選択は、治安部隊・
警察・軍への入隊だろう。毛沢東主義派の幹部は彼らの軍への編入統合を主張しているが、
それは政党間で激しい論争となった。
匿名の専門家は「元反乱軍であった者たちが、軍に編入されるのならば、兵士たちの間に
反乱の気運が高まる恐れがある。」と語る。PLA 兵士たちと軍は、これまで血で血を洗う戦
闘を繰り返してきた、まさに宿敵同士である。
かと言って、この問題をおろそかにするならば、和平プロセスは危険にさらされることになる
のもまた事実で、UNMIN のトップ、Ian Martin は言う。「『2つの軍』が一国にあるうちは、和平
プロセスが終了しているとはとても言えません。」彼は、主要な全国政党代表からなる特別
委員会がPLA 兵士たちの統合・社会復帰のために起ち上げられた、と付け加えた。
主要政党であるネパール会議派、ネパール共産党統一マルクスレーニン主義派、マデシ
人民の権利フォーラムは、軍と PLA の全面的な統合へと向け動いている毛沢東主義派に
懸念を示している。
ネパール会議派の主要幹部であり、スポークスマンでもある Arjun Narsingh KC は警告し
た。「彼らが強引に PLA を軍に統合させようとするならば、火種が生まれることとなるだろう」
しかし、ネパール共産党毛沢東主義派はこれに素早く反応し、「国軍だけではなく、警察や
治安部隊にも道を開かせるつもりだ。別に軍への編入が強制されるわけではないのだ。」
そう話すのは毛沢東主義派の上級幹部で、国防大臣を務める Ram Bahadur Thapa。
だが政治レベルでの合意はなされていない。
「軍の統合は和平プロセスにおける重要な課題だ。統合がなされ、新たな国家安全保障政策
が軌道に乗り、ヒマラヤの国であるここで新生ネパール軍が誕生するだろう」彼はそう語った。
* IRIN News (2008/10/30-**:**)
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http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1224133244/170