デンマーク情報機関、旧ソ連最高指導者・フルシチョフ氏の排せつ物を回収・検査していた
冷戦期中の1964年、フルシチョフ旧ソ連共産党第1書記の重病説を受けてデンマークの
情報機関DDISは、ある“スパイ活動”を行っていた―フルシチョフ氏がデンマークを
訪問した際、排せつ物をトイレから収集していたというのだ。
Hans Davidsen-Nielsen氏の新著『Spionernes krig(スパイ戦争)』により明らかに
された当時の“スパイ活動”。当時フルシチョフ氏には“重病説”がささやかれていたが、
DDISは事の真偽を突き止めるべく、同氏が1964年6月にコペンハーゲンを訪問した際に
この“スパイ活動”を行ったとされる。
コペンハーゲンでの宿泊先「ラディソンSASロイヤル・ホテル」高級スイートの配管設備に
改造を施したDDISは、トイレからフルシチョフ氏の排せつ物を集め、検査に回したという。
フルシチョフ氏がデンマークを訪問したのはケネディ元米大統領暗殺事件から約半年後の
ことだった。DDISは同氏の健康状態について米情報機関から事前に情報を得ていたこともあり、
スパイ活動の実施を決定したとされる。
デンマークから帰国した直後、旧ソ連共産党第1書記を解任されたフルシチョフ氏。解任に
際しては「健康状態の悪化」が発表された。
しかし同年11月、パリで各国の情報機関関係者が集まった際、DDISは旧ソ連政府による
フルシチョフ氏解任に関する発表について“懐疑的見解”を示したとされる。
「フルシチョフ元書記の“容体”について説明する。すでにご存じかもしれないが、
同元書記が(デンマークに)滞在している間、われわれは彼の健康状態について調査した。
70歳という年齢を考慮したとしても、(言われているような)動脈硬化の進行は確認できなかった」。
2008年11月01日12時00分 / 提供:Web-Tab
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