【ジャカルタ=矢野英基】インドネシア・ジャワ島中部で栄えたイスラム王朝の血を
引くスルタン(イスラム王侯)で、ジョクジャカルタ特別州知事のハメンクブウォノ10世
が28日、来年夏の大統領選挙に立候補する意思を表明した。大統領選は政党が候
補を擁立する仕組みになっているが、場合によっては再選を目指すユドヨノ大統領の
強敵となる可能性もある。
クリーンなイメージが強いハメンクブウォノ10世はジャワ島で絶大な人気があり、最
大与党のゴルカル党の中にも支持勢力がある。この日、地元で開かれた集会では
「人々は貧困や失業にあえいでいる。民主化から10年がたったのに変化が見えな
い。(社会を)変えたい」と数千人の支持者に訴えた。
大統領選にはメガワティ前大統領も立候補する意思を示している。
http://www.asahi.com/international/update/1028/TKY200810280406.html