ミャンマー軍政、41歳男を逮捕…爆破予告電話を理由に
【バンコク=田原徳容】
ミャンマー国営紙は28日、最大都市ヤンゴン中心部の警察署など軍事政権関連施設への
爆破予告電話をしたとして、ミャンマー人の男(41)が警察当局に逮捕されたと報じた。
ヤンゴンとその周辺では9月以降、爆弾の爆発事件が5件発生し、20人以上が死傷しており、
当局は今回の事件との関連捜査を進めている。
国営紙によると、男は24日夜、政府施設に予告電話をしたが、約3時間後に逮捕された。
犯行を認めているという。
在ヤンゴン消息筋によると、軍政は、一連の事件を国民民主連盟(NLD)など民主勢力や
少数民族グループによる反政府行為とみており、カフェで2人が死亡した事件では、カレン族
1人を逮捕している。だが、ヤンゴンなどは軍政の厳重警戒下にあり、犯行は極めて困難。
このため、軍政が、2010年実施予定の総選挙で対抗勢力となるNLDなどを排除する
口実を得ようと、自作自演を展開しているとの見方もある。
(2008年10月28日22時24分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081028-OYT1T00598.htm