【日本/インド】 日印首脳会談「安保共同宣言」に署名、民生用原子力開発協力については今回見送りへ [08/10/22]
◇麻生首相とインドのシン首相が合意した文書の骨子
<安全保障協力に関する共同宣言>
民主主義や開かれた社会、人権などの価値観を重視していることなどを踏まえ、安全保障協力を
高める包括的枠組みを構築する。
主な協力内容
▽外相間の戦略対話、外務次官対話、局長級の軍縮・不拡散協議などの実施
▽防衛相間の会合、防衛政策対話、局長級の防衛当局間の協議、海上自衛隊とインド海軍などの協力を推進
▽アジア太平洋地域情勢に関する情報交換と政策調整
▽東アジアサミット(EAS)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、地域フォーラム(ARF)などアジアの多国間の枠組みでの協力
▽海上の安全、治安、海洋環境の保護などに関する海上保安当局間の協力の推進
<戦略的グローバル・パートナーシップの前進に関する共同声明>
▽価値と利益を共有するアジアの主要国として、地域と国際社会での協力を前進させなければならないとの認識を共有
▽経済連携協定(EPA)交渉の実質的な進展を歓迎し、早期妥結に期待を表明
▽インドでの貨物専用鉄道建設計画で、日本の円借款を得ながら、日印協力の新たな象徴的プロジェクトとして実現する決意を再確認
▽商業的なエネルギー協力を拡大するため産業界の協力を促進
▽日本の支援を得たインド工科大ハイデラバード校の設立に向けた協力
▽気候変動問題で国際的な議論の場で緊密に連携して取り組む