【日本/インド】 日印首脳会談「安保共同宣言」に署名、民生用原子力開発協力については今回見送りへ [08/10/22]
◇麻生首相とインドのシン首相が合意した文書の骨子 <安全保障協力に関する共同宣言> 民主主義や開かれた社会、人権などの価値観を重視していることなどを踏まえ、安全保障協力を 高める包括的枠組みを構築する。 主な協力内容 ▽外相間の戦略対話、外務次官対話、局長級の軍縮・不拡散協議などの実施 ▽防衛相間の会合、防衛政策対話、局長級の防衛当局間の協議、海上自衛隊とインド海軍などの協力を推進 ▽アジア太平洋地域情勢に関する情報交換と政策調整 ▽東アジアサミット(EAS)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、地域フォーラム(ARF)などアジアの多国間の枠組みでの協力 ▽海上の安全、治安、海洋環境の保護などに関する海上保安当局間の協力の推進 <戦略的グローバル・パートナーシップの前進に関する共同声明> ▽価値と利益を共有するアジアの主要国として、地域と国際社会での協力を前進させなければならないとの認識を共有 ▽経済連携協定(EPA)交渉の実質的な進展を歓迎し、早期妥結に期待を表明 ▽インドでの貨物専用鉄道建設計画で、日本の円借款を得ながら、日印協力の新たな象徴的プロジェクトとして実現する決意を再確認 ▽商業的なエネルギー協力を拡大するため産業界の協力を促進 ▽日本の支援を得たインド工科大ハイデラバード校の設立に向けた協力 ▽気候変動問題で国際的な議論の場で緊密に連携して取り組む
原子力安全保障だろ・・・ と思ったが違うのか!
4 :
七つの海の名無しさん :2008/10/22(水) 23:33:56 ID:u3G4p5+M
ヤフーはほんとに信用ならんな。 こんな重要なニュースがトップに載ってねえ。 日本とインドが手を結んだら困る人たちがバックに ついてんだろうな。
5 :
七つの海の名無しさん :2008/10/22(水) 23:38:21 ID:sqKvVOZx
おくれてるだけかも。 でもこれはいいニュースだ!
6 :
七つの海の名無しさん :2008/10/22(水) 23:40:54 ID:qTOTFxkN
福田で無かったことになるかと思ったが、良かった!
7 :
七つの海の名無しさん :2008/10/22(水) 23:42:32 ID:87sJEuYN
両国民の価値観的な差はかなりあると思うがな まあ民主主義ならお話しも少しは通じるだろう
8 :
七つの海の名無しさん :2008/10/22(水) 23:53:29 ID:Dmd8mCjZ
安部→麻布と繋がったわけださすがだぜ
9 :
名前をあたえないでください :2008/10/22(水) 23:56:34 ID:o1tmGgLV
アジア最古の文明国家インドと、魂の職人を多数輩出する日本が、 互いに学びあい、高めあうことになった事を、心から祝福する。 今まで、ロシア・北朝鮮・中国と、共産圏に囲まれていた日本が、 日本・インド・そしておそらくは台湾などの民主圏で共産圏を囲めることも、 日本の安全保障の役に立つと感じる。 いつから、どのようにこの流れになっていたか、私の無知を恥じる。 自画自賛ではあるが、日本国民の血の努力には、大きな意味があった。 日本人は、苦難の時代を耐え抜き、多くの自殺者を出しながらも、 未来を手にすることができたし、これからもそうだろう。 日本人であることを、誇りに思う。 そして、これからのインド人との交流を、心から楽しみにしている。
10 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:09:38 ID:vXPb9cQ2
人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! 人を殺してはいけない、人のものは盗んではいけない、までも否定する日教組! その日教組の首領である輿石に全権を託す小沢民主党は反日政党です! その日教組の首領である輿石に全権を託す小沢民主党は反日政党です! その日教組の首領である輿石に全権を託す小沢民主党は反日政党です! そのうち民主党は拉致やテロまで肯定する政党になります! 輿石総理誕生万歳!金正日総書記万歳!中国共産党万歳! 民主党政権になればこんなことを子供たちに教える日本になります!
11 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:14:40 ID:ZfqzRTMh
前から民主党には投票しないつもりだったが このニュースで絶対に投票しないことに決めた 絶 対 に
12 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:16:19 ID:ZfqzRTMh
これはかなり重要なニュースだと思うのだが人いないなぁ
14 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:20:41 ID:/hRlIaKz
安倍の路線を継承、軍事的な中国包囲網の構築だね、 インドは極東軍事裁判で日本無罪を宣言し裁判を離脱した国、 戦前戦後を通じ日本の歴史を評価してくれる親日国家と思われる、 確か日本の核保持にも言及してたよな、持つべきだと、 インドの核技術も魅力だね、 今後日本と政治、経済、軍事、最重要国家の位置づけだろ。
15 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:40:57 ID:8AOJ6nkN
重要なニュースなのだと思うのだが、日本側には、インド通が少ないのかなぁ。 インドに日本通は、いるのかなぁ?
16 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:42:13 ID:W30G6Z+k
日本とインドにとっていいニュースってほんとに(あんまり)報道されんよな コピペでよく見るシン首相の演説がまったくと言っていいほど報道されず 日本の国会でやった温家宝の演説が大きく取り上げられたのを見て 日本のマスコミを心底見限った
17 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:50:24 ID:/hRlIaKz
ホンと重要なニュ−スですね、インドの核の本当の照準ははパキスタンじゃなく 中国らしいね、 特亜はどうでもいい、インドの比重を高めるべきです。
18 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:52:59 ID:z7niD/fs
今日、インドは日本のODAの最大の受益国であり、こうした援助に我々は深く感謝しております。 1952年、インドは日本との間で二国間の平和条約を調印し、日本に対するすべての戦争賠償要求を放棄しました。 日本を訪れるたびに、お国の発展を見て真に鼓舞され、寛大さに心を打たれます。 我々は、自由、民主主義、基本的権利、法の支配という普遍的に擁護された価値を共有するアジアの二つの大国です。
19 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:54:09 ID:dWjhRhXJ
自由と繁栄の弧ktkr
20 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:55:07 ID:VjsiLxTB
パール博士のような冷静で勇気のある人がインド人にはたくさんいる。
21 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 00:56:44 ID:z7niD/fs
>>16 サンクス
はじめて読んだよ。シン首相の演説
これは報道されないわ。安倍の手柄になるもん
安倍がインドにいったとき
マスコミは「中国様の許可をとったのか!(怒)」だったもんな
22 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:01:21 ID:qSp/5K+e
中国が座視しない。民主党政権になれば逆噴射だ。そく中国に御忠臣、朝貢だ。
23 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:03:54 ID:P4STTBet
インドはカースト制度さえ無ければなぁ
マジかい
25 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:13:10 ID:vXPb9cQ2
シーレーン共同対処と中国に対抗の意味ですごいことだと思う。 安倍麻生こういう政治家が日本には必要。 小沢はそれにしてもくだらない政治家だ。中国に媚びるだけジャン。 それからこの前やめたへなちょこ馬鹿総理はどこに逃げたのかな?
まあその前にトップが変わりすぎだけどね。安倍福田麻生とかそれってなんてジェットコースター?
27 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:26:19 ID:9thTh5hL
>>23 カーストが問題を封じ込めている側面もあるように思うけど
これ、違うかな〜。
インドは伝統的に軍事ヘタレだからな 核はあれどどの程度期待できるのか セイロンへの港湾建設とかアンダマン諸島近辺のミャンマー領とか インド洋をくるむ様に中国が浸透してるしなあ
29 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:33:29 ID:YfZpt2Nk
インド洋を征するものは、世界を征す! 昔は英国、今は米国。
30 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 01:54:30 ID:BfZiDpTA
良いニュースだけど。ニュースソースは変態毎日新聞か。
本当は軍事同盟結びたいけど、パキ・カシミール関係の紛争には巻き込まれたくないから あんまり深入りできないんだよね。 パキスタンも中国勢力圏だけど親日国だから切り捨てたくないし。
33 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 03:13:40 ID:Ujt2JLHL
[中・印・パ・米・日・韓の関係] 中国:印度×・パキ○・米国△・日本△ 印度:中国×・パキ×・米国○・日本○ パキ:中国○・印度×・米国○・日本○ 米国:中国△・印度○・パキ○・日本○ 日本:中国△・印度○・パキ○・米国○ 韓国:中国○・印度△・パキ△・米国△・日本×
34 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 03:43:05 ID:Ujt2JLHL
[中・印・パ・米・日・露・韓・北・台・豪の関係] 中国:印度×・パキ□・米国△・日本△・露西□・韓国△・北朝○・台湾×・豪州△ 印度:中国×・パキ×・米国□・日本○・露西△・韓国□・北朝□・台湾□・豪州□ パキ:中国□・印度×・米国○・日本□・露西△・韓国□・北朝○・台湾□・豪州□ 米国:中国△・印度□・パキ○・日本○・露西△・韓国△・北朝△・台湾○・豪州○ 日本:中国△・印度○・パキ□・米国○・露西△・韓国×・北朝×・台湾○・豪州□ 露西:中国□・印度△・パキ△・米国×・日本△・韓国△・北朝○・台湾△・豪州△ 韓国:中国○・印度□・パキ□・米国△・日本×・露西△・北朝□・台湾△・豪州□ 北朝:中国○・印度□・パキ○・米国△・日本×・露西○・韓国□・台湾△・豪州△ 台湾:中国×・印度□・パキ□・米国○・日本○・露西△・韓国△・北朝△・豪州□ 豪州:中国△・印度□・パキ□・米国○・日本□・露西△・韓国□・北朝△・台湾□
みづれえよ
36 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 03:50:52 ID:Ujt2JLHL
>>35 [中・印・パ・米・日・露・韓・北・台・豪の関係]
中国:印×・パ□・米△・日△・露□・韓△・北○・台×・豪△
印度:中×・パ×・米□・日○・露△・韓□・北□・台□・豪□
パキ:中□・印×・米○・日□・露△・韓□・北○・台□・豪□
米国:中△・印□・パ○・日○・露△・韓△・北△・台○・豪○
日本:中△・印○・パ□・米○・露△・韓×・北×・台○・豪□
露西:中□・印△・パ△・米×・日△・韓△・北○・台△・豪△
韓国:中○・印□・パ□・米△・日×・露△・北□・台△・豪□
北朝:中○・印□・パ○・米△・日×・露○・韓□・台△・豪△
台湾:中×・印□・パ□・米○・日○・露△・韓△・北△・豪□
豪州:中△・印□・パ□・米○・日□・露△・韓□・北△・台□
努力は認める だがみにくい
38 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 04:03:46 ID:Ujt2JLHL
>>37 【中】印×・パ□・米△・日△・露□・韓△・北○・台×・豪△
【印】中×・パ×・米□・日○・露△・韓□・北□・台□・豪□
【パ】中□・印×・米○・日□・露△・韓□・北○・台□・豪□
【米】中△・印□・パ○・日○・露△・韓△・北△・台○・豪○
【日】中△・印○・パ□・米○・露△・韓×・北×・台○・豪□
【露】中□・印△・パ△・米×・日△・韓△・北○・台△・豪△
【韓】中○・印□・パ□・米△・日×・露△・北□・台△・豪□
【北】中○・印□・パ○・米△・日×・露○・韓□・台△・豪△
【台】中×・印□・パ□・米○・日○・露△・韓△・北△・豪□
【豪】中△・印□・パ□・米○・日□・露△・韓□・北△・台□
国力比較
米>>>>日≧中>露>>印>>>豪≧台>>パ≧韓>>>>>>北
39 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 04:09:29 ID:DvKAbema
上海協力機構とうまくバランスとってるな
>貨物専用鉄道建設計画 鉄ヲタ的評価も多少気になるところ
41 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 04:26:44 ID:Ujt2JLHL
42 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 04:40:25 ID:rxgK/8wj
インドは良い国。 日本企業はシナからインドにシフトするべきだね。
43 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 04:46:18 ID:OpFcSziY
インドは将来的に必ず延びるといわれてる国だしな。 仲良くして正解。
44 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 11:32:07 ID:74XgXrG/
さっさとサインしろよ
45 :
七つの海の名無しさん :2008/10/23(木) 13:38:16 ID:269WoETf
ひさびさに良いニュースだ。
46 :
. :2008/10/23(木) 13:59:58 ID:UE9pEboY
インドとは仲良くしておいたほうが絶対に良い。 民主主義国家だし、親日だし
48 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 02:29:37 ID:WpaXFv3Z
インド海軍との艦隊機動訓練 インド国内の演習場でのジャングル戦訓練 広大な演習場での機械化部隊の 機動打撃訓練。早速開始すべきだな
このスレのインドマンセーぶりが、 一昔前のベトナムマンセーと被るんだが。
50 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 03:59:45 ID:f5GUfz5P
51 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 05:46:23 ID:Be2zipDF
インパール作戦で戦死した人たちって無駄死にじゃないよな。
民主党政権になると、支那に配慮してインドに冷たくなるかもな。 とくに、核実験の問題があるから、関係を疎遠にする口実はいくらでも付けられる。
53 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 09:26:47 ID:ewmQLeaQ
対中国ではインドと組んでた方が得
54 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 09:55:35 ID:GiEIhM4R
なぜ報道されない??
55 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 10:26:15 ID:+nTeQiS8
>>54 朝日新聞に代表される日本の大手マスコミは媚中だから。
平成18年12月に来日したインドのシン首相の国会演説は大変素晴らしい内容だったが
当時日本のマスコミは殆ど報道しませんでした。
56 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 21:34:45 ID:B/CBPZAG
安倍ちゃんの置き土産か(´;ω;`)ブワッ
インドの核保有の経験に日本は学ぶべき
インド国会における安倍総理大臣演説 [平成19年8月22日]
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html 二つの海の交わり
モハンマド・ハミド・アンサリ上院議長、
マンモハン・シン首相、
ソームナート・チャタジー下院議長、
インド国民を代表する議員の皆様と閣僚、大使、並びにご列席の皆様、
初めに私は、いまこの瞬間にも自然の大いなる猛威によって犠牲となり、苦しみに耐えておられる方々、
ビハール州を中心とする豪雨によって多大の被害を受けたインドの皆様に、心からなるお見舞いを
申し上げたいと思います。
さて、本日私は、世界最大の民主主義国において、国権の最高機関で演説する栄誉に浴しました。
これから私は、アジアを代表するもう一つの民主主義国の国民を代表し、日本とインドの未来について
思うところを述べたいと思っています。
The different streams, having their sources in different places, all mingle their water in the sea.
インドが生んだ偉大な宗教指導者、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ(Swami Vivekananda)の言葉をもって、
本日のスピーチを始めることができますのは、私にとってこのうえない喜びであります。
皆様、私たちは今、歴史的、地理的に、どんな場所に立っているでしょうか。
この問いに答えを与えるため、私は1655年、ムガルの王子ダーラー・シコー(Dara Shikoh)が著した書物の
題名を借りてみたいと思います。
すなわちそれは、「二つの海の交わり」(Confluence of the Two Seas)が生まれつつある時と、ところにほかなりません。
太平洋とインド洋は、今や自由の海、繁栄の海として、一つのダイナミックな結合をもたらしています。
従来の地理的境界を突き破る「拡大アジア」が、明瞭な形を現しつつあります。これを広々と開き、どこまでも
透明な海として豊かに育てていく力と、そして責任が、私たち両国にはあるのです。
私は、このことをインド10億の人々に直接伝えようとしてまいりました。だからこそ私はいま、ここ「セントラル・ホール」に
立っています。
インド国民が選んだ代議員の皆様に、お話ししようとしているのです。
日本とインドの間には、過去に幾度か、お互いを引き合った時期がありました。 ヴィヴェーカーナンダは、岡倉天心なる人物――この人は近代日本の先覚にして、一種のルネサンス人です――が、 知己を結んだ人でありました。 岡倉は彼に導かれ、その忠実な弟子で有名な女性社会改革家、シスター・ニヴェーディター(Sister Nivedita)とも 親交を持ったことが知られています。 明日私は、朝の便でコルカタへ向かいます。 ラダビノード・パール(Radhabinod Pal)判事のご子息に、お目にかかることとなるでしょう。 極東国際軍事裁判で気高い勇気を示されたパール判事は、たくさんの日本人から今も変わらぬ尊敬を 集めているのです。 ベンガル地方から現れ、日本と関わりを結んだ人々は、コルカタの空港が誇らしくも戴く名前の持ち主にせよ、 ややさかのぼって、永遠の詩人、ラビンドラナート・タゴールにしろ、日本の同時代人と、いずれも魂の深部における 交流を持っていました。 まったく、近代において日本とインドの知的指導層が結んだ交わりの深さ、豊かさは、我々現代人の想像を 超えるものがあります。 にもかかわらず、私はある確信を持って申し上げるのですが、いまインドと日本の間に起きつつある変化とは、 真に前例を見ないものです。 第一に、日本における今日のインド熱、インドにおける例えば日本語学習意欲の高まりが示しているように、 それは一部特定層をはるかに超えた国民同士、大衆相互のものです。 背後にはもちろん、両国経済が関係を深めていくことへの大きな期待があります。 その何より雄弁な証拠は、今回の私の訪問に、日本経団連会長の御手洗富士夫さん始め、200人ちかい経営者が 一緒に来てくれていることです。 第二に、大衆レベルでインドに関心を向けつつある日本人の意識は、いま拡大アジアの現実に追いつこうとしています。 利害と価値観を共にする相手として、誰に対しても透明で開かれた、自由と繁栄の海を共に豊かにしていく仲間として、 日本はインドを「発見」(The Discovery of India)し直しました。 インドでは、日本に対して同じような認識の変化が起きているでしょうか。 万一まだだとしても、今日、この瞬間をもって、それは生じたと、そう申し上げてもよろしいでしょうか?
ここで私は、インドが世界に及ぼした、また及ぼし得る貢献について、私見を述べてみたいと思います。 当の皆様に対して言うべき事柄ではないかもしれません。 しかし、すぐ後の話に関連してまいります。 インドが世界史に及ぼすことのできる貢献とはまず、その寛容の精神を用いることではないでしょうか。 いま一度、1893年シカゴでヴィヴェーカーナンダが述べた意味深い言葉から、結びの部分を引くのをお許しください。 彼はこう言っています。 "Help and not Fight", "Assimilation and not Destruction", "Harmony and Peace and not Dissension." 今日の文脈に置き換えてみて、寛容を説いたこれらの言葉は全く古びていないどころか、むしろ一層切実な響きを 帯びていることに気づきます。 アショカ王の治世からマハトマ・ガンディーの不服従運動に至るまで、日本人はインドの精神史に、寛容の心が 脈々と流れているのを知っています。 私はインドの人々に対し、寛容の精神こそが今世紀の主導理念となるよう、日本人は共に働く準備があることを 強く申し上げたいと思います。 私が思うインドの貢献とは第二に、この国において現在進行中の壮大な挑戦そのものであります。 あらゆる統計の示唆するところ、2050年に、インドは世界一の人口を抱える国となるはずです。 また国連の予測によれば、2030年までの時期に区切っても、インドでは地方から大小都市へ、2億7000万人にも のぼる人口が新たに流れ込みます。 インドの挑戦とは、今日に至る貧困との闘いと、人口動態の変化に象徴的な社会問題の克服とを、あくまで 民主主義において成し遂げようとしている、それも、高度経済成長と二つながら達成しようとしているという、 まさしくそのことであろうと考えるのです。 一国の舵取りを担う立場にある者として、私は皆様の企図の遠大さと、随伴するであろう困難の大きさとに、 言葉を失う思いです。 世界は皆様の挑戦を、瞳を凝らして見つめています。 私もまた、と申し添えさせていただきます。
61 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 23:36:41 ID:pB9awFU8
正直2chで初めて知った。これってすごい事なんだよね?
皆様、日本はこのほど貴国と「戦略的グローバル・パートナーシップ」を結び、関係を太く、 強くしていくことで意思を一つにいたしました。 貴国に対してどんな認識と期待を持ってそのような判断に至ったのか、私はいま私見を 申し述べましたが、一端をご理解いただけたことと思います。 このパートナーシップは、自由と民主主義、基本的人権の尊重といった基本的価値と、 戦略的利益とを共有する結合です。 日本外交は今、ユーラシア大陸の外延に沿って「自由と繁栄の弧」と呼べる一円ができるよう、 随所でいろいろな構想を進めています。 日本とインドの戦略的グローバル・パートナーシップとは、まさしくそのような営みにおいて、 要(かなめ)をなすものです。 日本とインドが結びつくことによって、「拡大アジア」は米国や豪州を巻き込み、太平洋全域にまで 及ぶ広大なネットワークへと成長するでしょう。 開かれて透明な、ヒトとモノ、資本と知恵が自在に行き来するネットワークです。 ここに自由を、繁栄を追い求めていくことこそは、我々両民主主義国家が担うべき大切な役割だとは 言えないでしょうか。 また共に海洋国家であるインドと日本は、シーレーンの安全に死活的利益を託す国です。 ここでシーレーンとは、世界経済にとって最も重要な、海上輸送路のことであるのは言うまでもありません。 志を同じくする諸国と力を合わせつつ、これの保全という、私たちに課せられた重責を、これからは共に 担っていこうではありませんか。 今後安全保障分野で日本とインドが一緒に何をなすべきか、両国の外交・防衛当局者は共に寄り合って 考えるべきでしょう。 私はそのことを、マンモハン・シン首相に提案したいと思っています。
ここで、少し脱線をいたします。貴国に対する日本のODAには、あるライトモティーフがありました。 それは、「森」と「水」にほかなりません。 例えばトリプラ州において、グジャラート州で、そしてタミル・ナード州で、森の木を切らなくても生計が 成り立つよう、住民の皆様と一緒になって森林を守り、再生するお手伝いをしてまいりました。 カルナタカ州でも、地域の人たちと一緒に植林を進め、併せて貧困を克服する手立てになる事業を進めてきました。 それから、母なるガンジスの流れを清めるための、下水道施設の建設と改修、バンガロールの上下水道整備や、 ハイデラバードの真ん中にあるフセイン・サーガル湖の浄化――これらは皆、インドの水よ、清くあれと願っての事業です。 ここには日本人の、インドに対する願いが込められています。 日本人は、森をいつくしみ、豊富な水を愛する国民です。 そして日本人は、皆様インドの人々が、一木一草に命を感じ、万物に霊性を読み取る感受性の持ち主だということも 知っています。 自然界に畏れを抱く点にかけて、日本人とインド人にはある共通の何かがあると思わないではいられません。 インドの皆様にも、どうか森を育て、生かして欲しい、豊かで、清浄な水の恩恵に、浴せるようであってほしいと、 日本の私たちは強く願っています。 だからこそ、日本のODAを通じた協力には、毎年のように、必ず森の保全、水質の改善に役立つ項目が入っているのです。
私は先頃、「美しい星50(Cool Earth 50)」という地球温暖化対策に関わる提案を世に問いました。 温室効果ガスの排出量を、現状に比べて「50」%、20「50」年までに減らそうと提案したものです。 私はここに皆様に呼びかけたいと思います。 「2050年までに、温室効果ガス排出量をいまのレベルから50%減らす」目標に、私はインドと共に 取り組みたいと思います。 私が考えますポスト京都議定書の枠組みとは、主な排出国をすべて含み、その意味で、 いまの議定書より大きく前進するものでなくてはなりません。 各国の事情に配慮の行き届く、柔軟で多様な枠組みとなるべきです。 技術の進歩をできるだけ取り込み、環境を守ることと、経済を伸ばすこととが、二律背反にならない 仕組みとしなくてはなりません。 インド国民を代表する皆様に、申し上げたいと思います。 自然との共生を哲学の根幹に据えてこられたインドの皆様くらい、気候変動との闘いで先頭に立つのに ふさわしい国民はありません。 どうか私たちと一緒になって、経済成長と気候変動への闘いを両立させる、難しいがどうしても通って いかなくてはならない道のりを、歩いて行ってはくださいませんでしょうか。 無論、エネルギー効率を上げるための技術など、日本としてご提供できるものも少なくないはずであります。
先ほどご紹介しましたとおり、私の今度の旅には、日本を代表する企業の皆様が200人ちかく、 一緒に来てくれています。 まさに今、この時間帯、インド側のビジネスリーダーとフォーラムを開き、両国関係強化の方策を 論じてくださっているはずです。 こうなると、私も、日本とインドとの間で経済連携協定を、それも、世界の模範となるような 包括的で質の高い協定を一刻も早く結べるよう、日本側の交渉担当者を励まさなくてはなりません。 インドの皆様にも、早く締結できるようご支持を賜りたいと、そう思っております。 両国の貿易額はこれから飛躍的に伸びるでしょう。 あと3年で200億ドルの線に達するのはたぶん間違いないところだと思います。 シン首相は、ムンバイとデリー、コルカタの総延長2800キロメートルに及ぶ路線を平均時速100キロの 貨物鉄道で結ぶ計画に熱意を示しておいでです。 あと2カ月もすると、開発調査の最終報告がまとまります。 大変意義のある計画ですから、これに日本として資金の援助ができるよう、積極的に検討しているところです。 そしてもう一つ、貨物鉄道計画を核として、デリーとムンバイを結ぶ産業の大動脈をつくろうとする構想については、 日本とインドの間で今いろいろと議論を進めています。 とくにこの構想を具体化していくための基金の設立に向けて、インド政府と緊密に協力していきたいと考えています。 今夕、私はシン首相とお目にかかり、日本とインドの関係をこれからどう進めていくか、ロードマップを ご相談するつもりです。 会談後に、恐らくは発表することができるでありましょう。 この際インド国民の代表であられる皆様に申し上げたいことは、私とシン首相とは、日本とインドの関係こそは 「世界で最も可能性を秘めた二国間関係である」と、心から信じているということです。 「強いインドは日本の利益であり、強い日本はインドの利益である」という捉え方においても、 二人は完全な一致を見ています。
インド洋と太平洋という二つの海が交わり、新しい「拡大アジア」が形をなしつつある今、 このほぼ両端に位置する民主主義の両国は、国民各層あらゆるレベルで友情を深めて いかねばならないと、私は信じております。 そこで私は、今後5年にわたり、インドから毎年500人の若者を日本へお迎えすることといたしました。 日本語を勉強している人、教えてくれている人が、そのうちの100人を占めるでしょう。 これは、未来の世代に対する投資にほかなりません。 しかもそれは、日本とインド両国のためはもとよりのこと、新しい「拡大アジア」の未来に対する 投資でもあるのです。 世界に自由と繁栄を、そしてかのヴィヴェーカーナンダが説いたように異なる者同士の「共生」を、 もたらそうとする試みです。 それにしても、インドと日本を結ぶ友情たるや、私には確信めいたものがあるのですが、 必ず両国国民の、魂の奥深いところに触れるものとなるに違いありません。 私の祖父・岸信介は、いまからちょうど50年前、日本の総理大臣として初めて貴国を訪問しました。 時のネルー首相は数万の民衆を集めた野外集会に岸を連れ出し、「この人が自分の尊敬する国 日本から来た首相である」と力強い紹介をしたのだと、私は祖父の膝下(しっか)、聞かされました。 敗戦国の指導者として、よほど嬉しかったに違いありません。 また岸は、日本政府として戦後最初のODAを実施した首相です。 まだ貧しかった日本は、名誉にかけてもODAを出したいと考えました。 この時それを受けてくれた国が、貴国、インドでありました。 このことも、祖父は忘れておりませんでした。 私は皆様が、日本に原爆が落とされた日、必ず決まって祈りを捧げてくれていることを知っています。 それから皆様は、代を継いで、今まで四頭の象を日本の子供たちにお贈りくださっています。 ネルー首相がくださったのは、お嬢さんの名前をつけた「インディラ」という名前の象でした。 その後合計三頭の象を、インド政府は日本の動物園に寄付してくださるのですが、それぞれの名前は どれも忘れがたいものです。 「アーシャ(希望)」、「ダヤー(慈愛)」、そして「スーリヤ(太陽)」というのです。 最後のスーリヤがやって来たのは、2001年の5月でした。 日本が不況から脱しようともがき、苦しんでいるその最中、日本の「陽はまた上る」と言ってくれたのです。 これらすべてに対し、私は日本国民になり代わり、お礼を申し上げます。
最後に皆様、インドに来た日本人の多くが必ず目を丸くして驚嘆するのは、なんだかご存知でしょうか。
それは、静と動の対照も鮮やかな「バラタナティアム」や、「カタック・ダンス」といったインドの舞踊です。
ダンサーと演奏家の息は、リズムが精妙を極めた頂点で、申し合わせたようにピタリと合う。
――複雑な計算式でもあるのだろうかとさえ、思いたがる向きがあるようです。
インドと日本も、そんなふうに絶妙の同調を見せるパートナーでありたいものです。
いえ必ずや、なれることでありましょう。
ご清聴ありがとうございました。
インド国会における安倍総理大臣演説 [平成19年8月22日]
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
69 :
七つの海の名無しさん :2008/10/24(金) 23:55:50 ID:lpSK8oi2
70 :
七つの海の名無しさん :2008/10/25(土) 07:06:22 ID:yHiMkmPz
>>58-60 素晴らしい演説だな
当時のマズゴミどもはなぜ放送しないんだ
国益を損して国民の敵なのは
マズゴミじゃねーかよ
71 :
七つの海の名無しさん :
2008/10/25(土) 21:04:52 ID:JTKheld8 >>70 朝日に代表される大手マスコミが媚中だからです。
ネットやり始めて上記の演説も知りました。