「老化防止剤は却って人体に毒」専門家が指摘
スペインの科学者が先ごろ、市場で出回っている「老化防止剤」にはその効果が
ないばかりか、かえって健康に悪いことを突き止めた。
AgenciaEFE の報道によると、スペインの分子遺伝学専門家が9年間に及ぶ細胞の
老化に関する研究を実施、科学的観点から、人類の長年の夢である「不老長寿」
「老化防止」実現のための手段を分析した。その結果、インターネット上で宣伝
されている抗酸化物質、老化防止剤、ホルモン、ビタミン等製品には宣伝されて
いる効果が見られなかったばかりか、人体に悪影響を及ぼしていたという。
数年前から専門家は、食品に添加される抗酸化物質の効果に疑問を抱いていた。
さらにこれらの物質が、前立腺ガンなど一部のガンの発症に関連しているとの
研究も発表されている。スポーツ選手や俳優の多くが服用している成長ホルモン
剤にはこれまでのところ老化防止効果は見られないばかりか、むしろ糖尿病や
高血圧、ガンなどの副作用の報告の方が目立つ。
「アンチエイジング医療」も、その手段に科学的根拠はないとして批判する
研究者も多い。
これまでの研究で、ヒトの老化をある程度遅らせることが出来ることは明らか
になっている。例えばインスリンと関係のあるたんぱく質を調節したり、
摂取カロリーを抑えるなどだ。しかし後者は「実情にそぐわない危険な方法」だという。
専門家は、次のように結論付けている。「医学の進歩でそれまで難病と
されていた病の治療も可能になり、ヒトの寿命は長くなった。しかし、
ヒトの身体は徐々に衰えていくものだ」。
2008年10月21日19時12分 / 提供:新華通信社
http://news.livedoor.com/article/detail/3867849/