パリ 金刀比羅宮の宝物展覧会
日本とフランスが外交関係を樹立してからことしで150年を迎えるなか、
「こんぴらさん」の愛称で親しまれる香川県琴平町の金刀比羅宮が所蔵する
ふすま絵などを集めた展覧会がパリで始まりました。
この展覧会は、日仏修好150年を記念して行われるもので、14日、
東洋美術の収集で世界的に名高いパリの「国立ギメ東洋美術館」で開会の
式典がありました。式典では、ジャック・ジエス館長が「今回は日本の
美術にとって重要な17世紀から20世紀にわたる多くの作品が公開される」
と述べて、今回の展覧会の意義を強調し、記念のテープカットが行われました。
会場には、ふだんは非公開の金刀比羅宮の奧書院などが再現され、今度の展覧会で
注目されている江戸時代中期の京都の画家、伊藤若冲の障壁画「花丸図」や、
同じく江戸中期の円山応挙のふすま絵「遊虎図」など、あわせて150点が公開
されています。
式典に出席した金刀比羅宮の琴陵容世宮司は「金刀比羅宮の空間の中で、
あるがままに作品を見て、感激してほしい」と話していました。一般公開は
12月8日までの予定で、金刀比羅宮や国立ギメ東洋美術館では、ジャポニスム
としてフランスの美術界にも影響を与えた日本の美意識のすばらしさをフランスの
人たちに感じてもらいたいと期待しています。
10月15日 11時0分
http://www.nhk.or.jp/news/k10014728881000.html