【チェコ】 作家ミラン・クンデラ氏が当局の密告者だった事が明らかに - 評価への影響も [08/10/14]

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1バニーさんφ ★
* 画像 - 今回暴露された、小説『存在の耐えられない軽さ』で有名な作家ミラン・クンデラ
http://www.irishtimes.com/newspaper/images/2008/1014/1223921126625_1.jpg

■ チェコを代表する作家ミラン・クンデラ、チェコ当局の密告者だったことが公文書によって明らかに

(ベルリン14日)
チェコ当局は、反体制派の作家であり独創的な反共産主義小説『存在の耐えられない軽さ』の
著者であるミラン・クンデラ氏が1950年に、西側のスパイであった元空軍パイロットを当局に密告
していたことを暴露した。

ミロスラフ・ドヴォラツェク氏は1949年、21歳でチェコスロヴァキアを脱出、アメリカによってドイツで
諜報の訓練を受け、1年後にスパイとしてチェコスロヴァキアに戻ってきた。
ドヴォラツェク氏はスパイとしての2度目の任務でチェコスロヴァキア当局に逮捕され、裁判にかけ
られた。当時は見せしめとしての公開裁判がたびたび行われていたスターリン時代であり、検察官
は国家脱走、スパイ行為、反逆の罪で同氏に死刑を求刑した。

この裁判では、22年間の強制労働の判決が下され、ドヴォラツェク氏はウラン鉱山などに14年間
服役した。同氏は現在80歳、慢性の体調不良に苦しみながらスウェーデンで暮らしている。

ドヴォラツェク氏の運命は、1949年に知り合ったイヴァ・ミリトカ女史とプラハへ戻る途中に偶然
再会したことで変わった。2人はパイロットとしての訓練を受けていたが、共産主義者の反乱により、
パイロットになるという2人の夢は絶たれた。

ミリトカ女史はドヴォラツェク氏に自分の学生アパートに泊まるように言い、当時友人だったクンデラ
氏に対し、周囲にこのことを口外しないよう頼んだという。

その次に起きたことは1950年3月14日に作成された番号624/1950-IIの書類に記され、秘密警察の
文書庫に保管されていたが、現在この書類は「全体主義体制研究所」で管理されている。

「1929年4月1日ブルノに生まれた学生ミラン・クンデラは当部署に対し、ある学生がドイツへと脱走
していた学生ドヴォラツェクと会う予定であることを報告した。」

秘密警察はミリトカ女史のアパートで張り込みをし、現れたドヴォラツェク氏を逮捕した。
(一旦切ります、続きは>>2くらい)

* IrishTimes (2008/10/14-**:**)
http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2008/1014/1223921126625.html
* ミラン・クンデラ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A9
* 翻訳・依頼頂きました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1218849581/440-441
2バニーさんφ ★:2008/10/15(水) 00:00:12 ID:???
(>>1から)
13日発行のチェコの雑誌『レスペクト』は、ミリトカ女史は自分のミスで警察の知るところとなり、
ドヴォラツェク氏の人生を台無しにしたと自責の念に苛まれ、との記事を掲載。この密告を行っ
たのがクンデラ氏だったことで、ノーベル文学賞受賞者である同氏の評価の大幅な見直しが行
われる見込みである。

この話は、ドイツのノーベル文学賞作家ギュンター・グラス氏がナチス親衛隊に勤務していた
事実が明らかになった事件を想起させる。しかしクンデラ氏はグラス氏のケースと異なり、自ら
この事実を告白したわけではなく、現在のところ沈黙を貫いている。

同世代の人々と同様、共産主義体制に対するクンデラ氏の当初の希望は1950年代には薄れ、
1968年の「プラハの春」事件で永久に失われた。同氏は作家としての活動を禁止され、フランス
のパリへと脱出した。

チェコの文学界は、クンデラ氏が人目につかないように亡命生活を送っていたことや、自らの作品
でしばしば告発を題材としていることは、今回暴露された密告事件の内容で説明できるのではない
か、としている。

小説家としてクンデラ氏が1969年に発表した作品『冗談』は、皮肉に満ちた内容をはがきに書いた
学生が密告され、大学から追放されて鉱山で強制労働に就役するというものである。詩『昨年5月』
(1955年)や戯曲『鍵の持ち主たち』といった同氏の他の作品も密告を題材としている。

チェコ・ペンクラブ会員のイジー・デベチェック氏は、「個人的に非常に失望しています。クンデラ氏
の作品の行間を読むと、『私は罪深いのだ。』と訴えていることは明らかです。(ギュンター・)
グラス氏のケースは今回のものとは異なります。なぜならグラス氏は牧師になったのですから。
自らがクソにまみれながら、他人に『おまえたちは臭いな』などと言うことはできないのです。
残念ながらクンデラ氏のケースには当てはまりません。」
(記事ココまで)
3七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:01:30 ID:v5ze08Ss
ほほう
4七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:02:24 ID:vB+6F2e+
>>1
うそだ!うそだ!絶対に信じないぞ!
一番好きな作家だったのに…orz
5七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:03:23 ID:ZdNGiYfq
密告者にならなきゃ大学追い出されるんだから仕方ねえ。
それにドヴォラツェクは本物のスパイじゃないか。
6七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:15:05 ID:XWg1j0bH
学生時代だからねえ
若気の至りが自責の念となって大作家へと至らせたのかもしれないな。
7七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:18:43 ID:9Y0YYM8H
>この密告を行っ
たのがクンデラ氏だったことで、ノーベル文学賞受賞者である同氏の評価の大幅な見直しが行
われる見込みである。

候補にあがってるだけで受賞はまだじゃね?
8七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:20:48 ID:ACF/Ro8A
最近、やたら南アフリカとチェコのニュースが多いような。
9七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:23:51 ID:+FMT9Ysl
いいじゃないか。
偉大な文豪であることには変わらない。
むしろ若き日々の暗い体験が彼の作品をより良くしている。
10七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:29:30 ID:rGvaTo1r
>>8
南アはたぶんワールドカップがらみ
チェコは大胆にも中華様に噛みついたので華人にヲチられてるんじゃねw
11七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:41:57 ID:rn2WaaIX
でも、当時は親戚兄弟すら信じられない、
誰もが密告者という壮絶な時代だったからね・・・
潔癖でいられればそれが一番だけど
そういう時代の中で彼だけを責めるのは酷
12七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 00:45:22 ID:rn2WaaIX
でも、当時は親戚兄弟すら信じられない、
誰もが密告者という壮絶な時代だったからね・・・
潔癖でいられればそれが一番だけど
そういう時代の中で生きていかなければならなかった人間を責めるのは酷
13七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 05:39:57 ID:hHZTwmut
ドイツ東だって偉そうな事言え無い。アンチ政府を装いながら、同志の夫を秘密密告組織スタージュに
通報してた妻が、東崩壊後は書類が暴露され、離婚されたって事例がわんさか有るんだから。
東独人は人間不信に陥った奴が多数居る。共産主銀なんて、目的が正しければ、手段は問わないって
信じてる集団だから。日本共産党も非政権下では偉そうな事言ってるが、裏は胡散臭い集団だ。
14七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 06:24:43 ID:hHZTwmut
>>7
此れでノーベル賞は永久に!無くなったナ。
15七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 06:59:16 ID:sGAe86Tt
当時は共産主義者だったわけで
当時の主義主張に基づく、国を愛するがゆえの行為なら正当だろ
密告じゃなくてただの通報だ
恥じる必要すらない
16七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 07:39:12 ID:URdchdK3
ナチスのギュンターグラスだって獲れるんだから
クンデラが獲っても驚かない
17七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 08:27:59 ID:YnosRd9C
チェコではもともと国民的英雄ではないよね。仏文の著書はあまりチェコ訳されてない
18七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 08:29:46 ID:9RFJZdeI
なんか一昨年あたりに公開されたドイツのゲシュタポの映画思い出したわ・・・
19七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 08:37:31 ID:NUBsz6P2
耐えられない口の軽さ
20七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 08:38:54 ID:NUBsz6P2
嫌な性格のやつに限って文才がある
21七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 09:21:10 ID:XtmeF4+1
当時を生きていた人としては仕方ない、というか、あり得るというか、
そうしなければ自分がやられていた、という事情もあるだろう。。。
22七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 09:32:16 ID:QiCWCWg1
一方、日本ではノーベル賞受賞者が、ブサヨ工作員。
23七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 09:46:41 ID:A+RfhlWg
いったい、当時の世相で、密告者にならずにどうやって生き延びろというのかね?
魔女狩りもいいとこではある。
村社会なのかね、ドイツを含む中欧は。
24七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 10:26:43 ID:rkvWqMqa
>>7
選考委員はクンデラの素性を知ってて今までやらなかったのか

だとしたら凄いな。
25七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 10:27:34 ID:Cr87Pqya
でもこれは誰かに強制されたわけでなくて、自発的に密告したケースだよね?
ミリトカさんは自分がヘマしたんじゃないかって自責の念に苛まれていたんだが、
じつは信頼していたクンデラが密告していた、と
そのクンデラはその後、反体制作家として名声を得ていった、と
だから自分がクソにまみれながら(=密告者のくせに)他人を臭いと言う(=体制批判する)資格はない、と
26七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 10:59:07 ID:sGAe86Tt
あほらし
外患誘致罪を通報するのが問題なのか
そうまでして尽くした体制に捨てられて体制批判するのが裏切りなのか
弾の届かないところで好き勝手言うのもたいがいにするがいいよ
27七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 11:40:33 ID:Cr87Pqya
全体主義社会では>>26みたいなやつが密告するんだろうな
28七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 12:08:15 ID:vS5eJZRA
クンデラの作品を体制批判なんて
ちんけなくくりで評価してた馬鹿が涙目になってるだけだろ。
クンデラは自分の作品を体制批判だなんて思ってない。
前書きとかあとがきとか読むといつもそういう文句言ってただろw
29七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 12:49:06 ID:jH64SIYC
冗談
30七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 13:38:34 ID:HRzs1VwX
知らんかった
31七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 13:56:46 ID:vHhZB7MZ
>25
そういうことだろうね。

ただ、クンデラの立場から見ると、
付き合ってた女の子の部屋に、元カレが転がり込んできた。
しかもスパイ臭い。それなら…みたいな話だろ?
密告するって選択肢は、まぁ普通の人間の心情としてわからんでもないかと。
でっち上げの密告ではなく、ガチでスパイだったわけだし、
これを責めるのはどうかと思うなぁ。
32( ̄ω ̄)獲る狸 ◆ycr5A7VfSw :2008/10/15(水) 14:59:08 ID:rpQ7S0Az
つまりクンデラがミリトカに好意をもっており、その恋人を追い落としたいが故に密告した、という事でしょうかねぇ(嗤)さて果て(嗤)
33七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 16:27:29 ID:+1zCHJwx
作家クンデラ氏、「チェコ秘密警察へ密告」のうわさ否定
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2528561/3423247

徹底的に反論するらしいです。
34七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 16:45:08 ID:knqgYL4I
>>1
アカの手先!
35七つの海の名無しさん:2008/10/15(水) 17:05:11 ID:ZxKUSjsR
今になってとやかく言ってもなあ…
36七つの海の名無しさん:2008/10/18(土) 17:45:58 ID:hsl29P8b
思想の関わる文学作品だから、作者本人がこういう汚いことをやってたら全て台無し
唾棄すべき

擁護する書き込みがあるが、ひいきの引き倒しもいいところ

37七つの海の名無しさん
ふ〜ん。
クンデラ氏はCTK通信に「まったく知らない男性だ」と述べ、・・・とあるね。
イヴァ・ミリトカ女史にクンデラ氏にドヴォラツェク氏を紹介したかどうかを聞き
ドヴォラツェク氏にもクンデラ氏を紹介されたかどうか尋ねれば
真実は解るってワケだ。