NATOがアフガンで「麻薬狩り」作戦へ 当面は米国と有志国で
北大西洋条約機構(NATO)は10日、ブダペストで開いた国防相理事会で、
アフガニスタン旧政権のタリバンが資金源としている麻薬の製造、流通を阻止する
「麻薬狩り」作戦をアフガン当局と協力して推進することを承認した。
NATOを主体としてアフガンの治安維持に当たっている国際治安支援部隊
(ISAF)は麻薬取り締まりを「警察当局の任務」と位置付けてきたが、
戦略転換に踏み切った。
ただ、作戦実行はケシ栽培に携わる農民らの反発も招きかねない。
一部加盟国は「反NATO勢力を勢いづかせる恐れがある」と難色を示したため、
当面は米国を中心とする有志国で作戦を進める。
NATO当局者によると、世界で流通するヘロインの90%がアフガン産とされ、
タリバンは麻薬取引で年間約8000万ドル(約80億円)の資金を得ているとみられる。
2008.10.10 21:37 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/081010/asi0810102138003-n1.htm