【ブダペスト=下田敏】北大西洋条約機構(NATO)は9日、ブダペストで国防相会議を開き、
アフガニスタンの治安維持や麻薬取引の規制強化に向けた協力策を協議した。
米国はNATO加盟国に部隊増強や装備・資金の提供を求めたが、
独伊などの欧州各国はアフガン国軍の増強の必要性を主張。
イスラム原理主義勢力タリバンが攻勢を強めるなか、
NATO各国が展開中の国際治安支援部隊(ISAF)のあり方などを巡って米欧間の意見の食い違いが表面化し始めた。
米国のゲーツ国防長官は記者団に「麻薬取引の規制を含め、安全保障上の努力が求められる」と述べ、
NATO加盟国に駐留部隊の増強や装備・資金支援を求めた。
独のユング国防相は「支援の余地はあるが、まずアフガン国軍の努力が必要だ」と語った
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081010AT2M1000710102008.html