ロシアとグルジアとの紛争を受けて連立政権が崩壊していたウクライナで8日、
反ロシア政策を進めるユーシェンコ大統領が、政治的な危機を打開するため、議会を解散することを決めました。
ウクライナでは、8月のグルジアでの紛争後、NATO入りを目指すユーシェンコ大統領が、
グルジア寄りの外交政策を続けているのに対し、
エネルギーの価格問題などでロシアとの交渉の矢面に立っているティモシェンコ首相が、
大統領の極端な反ロシアの外交政策に反発し、連立政権からの脱退を宣言していました。
その後、1か月余りにわたって連立政権修復に向けた政治的な駆け引きが続いていましたが、
ユーシェンコ大統領は8日夜議会の解散を宣言し、12月下旬に総選挙を行うことを決めました。
ウクライナではユーシェンコ大統領とティモシェンコ首相、
さらに親ロシアのヤヌコビッチ前首相が国民の支持を3分する形で互いにけん制しあっています。
今回の連立政権崩壊をめぐる政治的な駆け引きの背景には、
来年後半に予定されている次の大統領選をめぐる3者の駆け引きもあるとみられています。
http://www.mbs.jp/news/jnn_3966526_zen.shtml