■ 仏印、原子力協力協定に調印
【パリ30日AFP=時事】
フランスを訪問中のインドのシン首相は30日、サルコジ同国大統領との間で両国間の原子力協力
協定に調印した。これにより、インドに対する民生用の原子力技術・機器の輸出禁止は事実上解除
されたことになる。
同禁輸措置は、1974年のインドの核実験を機に実施された。協定調印後、両首脳はコメントを発表
しなかったが、仏大統領顧問は「きょう、われわれの関係は政府間の段階になった。この後は企業
家が協力を開始する」と語った。フランスは米国に次ぐ世界2位の原子力生産国で、地球温暖化や
エネルギー価格高騰を追い風に、原子力産業の復活を主導したい考えだ。インドは経済の急成長
で、深刻なエネルギー不足に陥っている。
仏原子力大手のアレバは29日、インドへの原子炉2基や核燃料の供給について交渉したいと表明
した。インドは向こう15年で1000億ユーロ(約15兆円)と見込まれる原子力市場を持つ。インドは現在、
原子炉を22基保有している。シン首相は訪仏に先立って米国を訪問した。米国では米印原子力協力
協定の発効に向けて議会で手続きが進められている。
* goo@AFP時事 (2008/10/01-09:01)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-AFP019530.html http://img.news.goo.ne.jp/picture/jiji/AFP019530_00.jpg ------
■ 米インド原子力協定法案、米上院も通過 近く発効へ
【ワシントン=梅原季哉】米上院は1日夜、インドへの核燃料など原子力関連の輸出を可能にする米印
原子力協定の発効に必要な関連法案を、86対13の賛成多数で可決した。すでに下院も27日に通過
しており、近くブッシュ大統領の署名で正式に発効する。原子力ビジネスで商機をうかがうフランスも
9月末、インドと原子力協定を結んでおり、米国では米印協定を発効させないと国際競争に乗り遅れる
という声が出ていた。
当初は核不拡散条約(NPT)未加盟のインドを特別扱いすることに懸念を示していた議員たちも、結局
は大半がインドを不拡散体制に取り込む利点の方が上回るという大義名分を掲げ、賛成に回った。大
統領選に立候補している共和党マケイン、民主党オバマの両議員も賛成した。
上院では採決に先立ち、インドが核実験を実施した場合の協力停止を明記するという修正案が2人の
民主党議員から提出されたが、発声投票で反対多数で否決された。
* asahi.com (2008/10/02-10:31)
http://www.asahi.com/international/update/1002/TKY200810020058.html * 関連
【インド】インド原発にフランスも触手…米に対抗、商機狙う[9/30]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1222774350/