グルジア紛争の停戦監視のため、欧州連合(EU)が派遣した要員約200人が1日、
南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の周辺に展開し、パトロールなどの任務を開始した。
AFP通信などが伝えた。
監視団展開を受け、ロシア軍の両地域周辺からの撤退が進めば、グルジア情勢は安定化に向け前進する。
EU議長国フランスの仲介で成立した和平合意は、両地域周辺の「緩衝地帯」に駐留するロシア軍部隊が、
国際監視団展開から10日以内に撤退することを盛り込んでいる。
9月30日にグルジアを訪問したソラナEU共通外交・安全保障上級代表は「停戦監視団の目的は、
ロシア軍部隊の撤退を促すことだ」と述べ、ロシア側が撤退期限を順守することに期待を表明した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008100100839