アフガニスタン駐留米軍によると、同国とパキスタンの国境付近で26日、
パキスタン軍部隊がパトロール飛行中の米軍ヘリコプター2機に向けて発砲した。
米軍報道官によれば、地上ではこの直後、パキスタン軍と米軍の部隊の間で約5分間銃撃戦が続いた。
死傷者は報告されていない。
パキスタン軍は声明で、米軍ヘリが同国領空を侵犯していたため、警告射撃を行ったと主張。
これに対してヘリが応射したとも述べた。
銃撃戦については言及していない。
一方、米中央軍のグレッグ・スミス少将は、
CNNとのインタビューで「ヘリはアフガン国境警察に同行していた米地上部隊の援護に当たっていた。
パキスタン領空には入っていない。
ヘリが攻撃を受けたので、地上部隊が警告射撃を行ったところ、
パキスタン軍部隊は地上部隊に向けて発砲を初め、銃撃戦になった」と説明した。
パキスタンのザルダリ大統領は訪問先の米ニューヨークで、ヘリへの発砲について問われ、
「領空侵犯を知らせるための照明弾だった」と述べた。
同大統領は先週の議会演説で、「テロとの戦いに名を借りた主権や領土の侵害は許せない」と語り、
米軍の越境攻撃を批判していた。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200809260011.html