■ パキスタン領に米軍無人偵察機の残がい、撃墜、墜落の両説
【イスラマバード――CNN/AP】
パキスタン軍当局者は24日、同国北西部のアフガニスタンと国境を接する政府直轄部族地域
の南ワジリスタン地区で、米軍の無人武装偵察機の残がいを発見したと述べた。AP通信が報じた。
パキスタン情報機関当局者はこれより前、同地区の村落近くでパキスタン軍兵士と部族が米軍
の無人偵察機を撃墜したと述べていたが、軍当局者は砲火による撃墜ではなく、機器故障で墜落
した形跡があるとの見解を示した。
米政府高官は米軍の無人偵察機の墜落を確認しておらず、パキスタンの主張を疑問視している。
パキスタン情報機関当局者は先に、同機は数時間にわたって南ワジリスタン地区を旋回しながら
飛行。撃墜の残がいが地上に散乱したと述べていた。
アフガン駐留米軍は今年に入り、2003年末の米軍事作戦でアフガンの政権を追われたイスラム
強硬派勢力、タリバーンらの残党掃討作戦の一環として部族地域で越境攻撃や無人偵察機に
よるロケット弾攻撃を立て続けに実施。パキスタン政府が主権侵害として反発し、両国間の摩擦
要因となっている。パキスタン軍幹部は、米軍の越境攻撃があった場合、反撃するとも宣言して
いた。部族地域の南北ワジリスタン地区にはタリバーンや国際テロ組織アルカイダ系の拠点が
あり、アフガンへの越境攻撃を仕掛けているとされる。部族地域にはタリバーンに同調する勢力
もいる。9月初旬には、米海軍特殊部隊が部族地域に侵入、過激派拠点を急襲し、約15人を殺害
する事件もあった。
パキスタン、アフガン国境周辺での武装勢力掃討では、米紙ニューヨーク・タイムズが先に、
ブッシュ大統領がパキスタン当局の許可を不必要とする同国領内での作戦実施を承認したと報道。
米軍特殊部隊がテロ容疑者を攻撃することを認める機密文書に署名したとされる。パキスタン当局
には事前に攻撃の標的を知らせず、米軍側が先制攻撃をする場合もあることなどが認められたと
いう。対アフガン国境周辺のパキスタン軍の過激派掃討作戦が成果を挙げないことへの米国の苛
立ちが背景にあると受け止められている。
* CNN(2008/09/24-17:48 JST)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200809240027.html * 関連
【パキスタン】 米無人偵察機が村落にミサイル4発発射、7人死亡3人負傷 [08/09/18]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1221747685/ 【パキスタン】米無人機のミサイル攻撃で14人死亡=パキスタン部族地域[9/9]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1220955386/ * 依頼有りました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1218849581/278