【コラム】 ロシアに怯える旧ソ連諸国 [08/09/22]

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11/4くらい@バニーさんφ ★
■ グルジア危機、冷戦の記憶呼び覚ます

ロシアのグルジア侵攻を受け、旧ソ連諸国が警戒感を募らせている。ロシアの強硬姿勢に国際
社会の批判が高まるが、西側も一枚岩ではない。

8月にロシア軍がグルジアに侵攻した数日後、ウクライナは軍事パレードを実施。7年ぶりの軍事
パレードは本来、ウクライナ人が自国軍に敬意を示す機会となるはずだった。だが、カフカス地方
の出来事がすべてを変えてしまった。ロシアの威力に打ちのめされた小国グルジアのことが観衆
の頭を離れなかったからだ。「今回、ロシアがルビコン川を渡ったこと、そしてウクライナには対抗
する術がないことを思い知らされた。」ウクライナ人起業家マーチェンコ氏はこう語る。「軍事パレー
ドを国の強さと見る人もいたが、見識のあるウクライナ人は国が非常に弱いことを知っている。」
1979年のアフガニスタン侵攻以来となるロシアによる国際紛争への軍事介入は、世界中を震撼
させた。だが、旧ソ連諸国ほど強い衝撃を覚えた国はないだろう。ロシアが近く新たな軍事行動に
出ると考える人はほとんどいないものの、ロシアが一度、国境を越えて軍事介入した事実は、再び
やりかねないという恐怖心を呼び覚ました。
(ながーいので一旦切ります、続きは>>2くらい)

* 日経BP
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080919/171087/?P=1

* 関連
【グルジア情勢】ロシアの次なる標的は…旧ソ連諸国の「戦々恐々」 [09/18] // 多分FT同記事の簡約
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1221727943/
【ロシア】「ロシアを冷戦時代に引き戻そうとする試みは直接的な脅威とみなす。」とプーチン首相が批判[9/21]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1221971820/
【グルジア情勢】ロシアのラブロフ外相がアブハジアを初訪問、大使館設置などで協議 グルジアのNATO加盟をけん制[09/15]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1221460264/
【ウクライナ】親欧米の大統領と親露派接近の首相の“分裂” [9/10]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1221015842/
【烏国 米国】米国副大統領「ロシアに拒否権ない」 ウクライナのNATO加盟を支持[09/05] // dat落ち
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1220620237/
などなど他いっぱい。

* 依頼有りました
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1218849581/264
22/4くらい@バニーさんφ ★:2008/09/22(月) 17:45:50 ID:???
(>>1から)
◆ 欧州安保のパラダイムシフト

エストニアのイルベス大統領は言う。「欧州における安全保障の骨格の完全なパラダイムシフト
だ。これまでやってきたことは全て、ロシアが他国を侵攻しないことを前提としていた。その前提
条件が成り立たなくなった。」今回の紛争はロシアや近隣諸国の金融市場に打撃を与えた。
グルジア危機が始まって以降、クレジット・デフォルト・スワップによるロシアの債務保証コストは
30%、ウクライナとラトビアは15%、ポーランドは30%跳ね上がった。在ウクライナ米国商工会議所の
ズコスキー代表は「危機を契機に投資家が様々な要因を再検証するようになった」と話す。

問題は、政情不安が他国へ広がるのか、それともロシアが大きな役割を担う新たな勢力均衡が
生まれるのか、だ。その答えはロシアの野望や武力行使に訴える覚悟、エネルギー大国としての
権力を利用する意欲のほどにかかっている。そして、米国、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構
(NATO)などの西側の対応もさることながら、近隣諸国の対応も重要になる。ウクライナ、モルドバ、
バルト3国、カスピ海諸国はどこも火種を抱えているからだ。

ロシア側は今回、最初に侵攻したのはロシアではなく、親欧米のグルジアのサーカシビリ大統領
がロシアが支援する南オセチア自治州の分離独立派に攻撃を仕掛けたために介入したのだと
主張している。しかし、旧ソ連の親ロ諸国でさえ、ロシアの軍事介入の規模や南オセチアとアブ
ハジア自治共和国の独立を承認して国境線を引き直す動きには不安を覚えた。旧ソ連諸国で
両地域の独立を追認した国は1つもない。

世界的な冷戦が起きる危険性はほとんどない。軍事費が米国の5%しかないロシアには世界
規模で米国と戦う力がないし、EUや中国、インドなどが勢力を争う今の時代、世界はそう簡単
に2つの陣営に分かれない。それでも旧ソ連ブロックでは、今回の危機が冷戦の記憶を呼び
覚ます。チェコのカレル・シュワルツェンベルグ外相はグルジア侵攻を68年のソ連のチェコ侵攻
になぞらえ、チェコ侵攻の40周年にグルジア侵攻が起きたことは「悲しい偶然だ」と語った。

ロシアのメドベージェフ大統領は先日、同国は国境に隣接する国々に「特権的利益を有する
地域」を擁しており、「どこで暮らしていてもロシア国民の生命と尊厳を守る」と発言。グルジア
攻撃は一度限りの例外ではない可能性を示唆した。大統領の見解は大半のロシア人に支持
されている。彼らは、ロシアは帝国時代からの歴史に基づく正当な地域覇権国だと考えており、
ウクライナに800万人、カザフスタンに450万人、バルト諸国に200万人以上いるロシア系民族
に深い同情を抱いている。

西側諸国は90年代のロシアの弱さにつけ込み、ロシアの勢力圏にEUとNATOを拡大したという
のがロシア側の考え方だ。大統領として、そして今も首相として、地域における復権を通じて
ロシアの失われたプライドを取り戻そうとするプーチン氏が国民の絶大な支持を得るわけである。
(また切ります、続きは>>3くらい)
33/4くらい@バニーさんφ ★:2008/09/22(月) 17:46:47 ID:???
(>>2から)
◆ 揺れる新欧米国ウクライナ

フィンランド国際問題研究所でロシア研究を手がけるモッシェ氏は、「グルジア危機はロシア政府
が再び言葉を行動で裏づける覚悟を持った証拠だ」と指摘する。その教訓は既にウクライナに
はっきり表れている。グルジアと同様、ウクライナもNATO加盟を申請しており、グルジアの場合と
同様、ロシア政府の強硬な反対に遭っている。バルト諸国の加盟をのんだロシアは、NATOの
さらなる拡大には断固反対だ。その間にも、ウクライナのユーシェンコ大統領はクリミア半島セバ
ストポリの基地をロシア黒海艦隊に貸与している協定に疑問を呈し、ロシアを怒らせた。大統領
発言を受け、今度はクリミア半島の領土権紛争が再燃。ウクライナのネミリア副首相は「我が国
の主権と領土保全がかかっている」と言う。

ウクライナの軍隊はグルジア軍よりかなり規模が大きいとはいえ、ロシア軍には遠く及ばない。
戦闘機の数では、ロシア軍の1800機に対し、ウクライナ軍は200機しか持たない。グルジア危機
を受け、ウクライナではユーシェンコ大統領率いる党とティモシェンコ首相率いる党の連立政権
が崩壊した。両氏は広い意味でともに親欧米派だが、宿敵でもある。連立崩壊で早期解散総
選挙の可能性が出てきたことは、親ロ野党の党首ヤヌコビッチ氏だけでなく、かねてウクライナ
の政治に介入してきたロシアにも好機となる。起業家のマーチェンコ氏が言うように、「ウクライナ
の最大の脅威は政府組織が弱く、政治家同士が内紛を繰り広げていること」だ。

一方、隣のモルドバでは、メドベージェフ大統領がウォロニン大統領と会談し、ロシアの支援を
受け分離独立を目指す沿ドニエストル地域の紛争解決を求めた。EU高官らは2国間対話を認
めつつ、いかなる合意もEUを含む多国間の枠組みでなされる必要があると主張する。ロシアが
同地域を支配下に置く「コザク計画」の復活を狙っているのではないかと懸念しているのだ。
NATO及びEUの新規加盟国の中で、最も危険にさらされているのがバルト3国だろう。ロシアが
バルト諸国への内政干渉や石油供給停止などで勢力拡大を図る動きを止めると考える理由は
ない。エストニアのイルベス大統領は言う。「軍事的な脅威はなくても、ロシアの対外強硬論は
不安の種だ。我々はポストモダンの21世紀の欧州に住んでいるのに、そこに19世紀の前近代的
な振る舞いをするロシアがいる。」

程度の差こそあれ、ポーランドもこうした懸念を共有している。カチンスキ大統領は穏健なトゥスク
首相より好戦的だが、2人の政策に大きな違いはない。欧州専門家のパウエル・スウィボーダ氏
は「ポーランド政府はEU内で、ロシアに対して現実的な見方をする勢力を増やそうと画策している」
と見る。

ロシアへの敵意は、ロシア国境からの距離とロシアへのエネルギー依存の度合いに従って薄れて
いく。例えば石炭が豊富なポーランドに比べてロシアへのエネルギー依存度が高いスロバキア、
ハンガリー、ブルガリアは、グルジア問題への発言を控えてきた。カスピ海地方でグルジア危機の
影響を一番受けたのは、石油・天然ガス生産国に輸出ルート多角化を働きかけ、ロシアを回避し、
グルジアを通る「東西エネルギー回廊」を推進する米国主導の取り組みかもしれない。アゼルバイ
ジャンとカザフスタンは過去15年間、ロシアを怒らせずに依存度を下げようとしてきた。カスピ海と
EU諸国を結ぶナブコパイプラインを計画している企業連合は、計画に変更はないと主張しているが、
既存のパイプラインの周辺がロシア軍に爆撃されたことで、プロジェクトに対する疑念が生じたのは
間違いない。
(またまた切ります、続きは>>4くらい)
44/4くらい@バニーさんφ ★:2008/09/22(月) 17:47:31 ID:???
(>>3から)
◆ 意見が割れるEU、NATO

事態の行方は、西側諸国の対応に大きく左右される。米国とEUは公然と、旧ソ連圏における
ロシアの優先権を否定。米国のチェイニー副大統領はアゼルバイジャンとグルジア、ウクライナ
を訪問し、各国への支持を表明した。しかし実際、西側は東欧政策を練るのに苦労するだろう。
イラン問題などでロシアの協力を必要とする米国は、慎重な批判に徹している。慎重なのは
EUも同じだ。エネルギーをロシアに依存しているうえ、英国、ポーランド、バルト諸国率いるタカ派
とイタリアを筆頭としたハト派が割れているからだ。

NATOはバルト諸国などを支援する同盟強化を議論しているが、ロシアの心証を害する懸念が
ある以上、ドイツなどが行動を急ぐとは考えにくい。同じことはグルジアとウクライナのNATO加盟
申請にも言える。両国とも将来の加盟国と位置づけられているが、今春のブカレスト首脳会談では
加盟交渉が見送られた。年末の交渉再開で状況に変化があるかどうか疑わしい。また、EUは
ウクライナのEU加盟を巡っても割れており、グルジアの加盟は検討することさえ避けている。
東欧諸国の中には、EUとNATOの分裂を考慮し、直接米国に軍事支援を求める国もある。チェコは
グルジア危機の前に米国のミサイル防衛計画の一環となるレーダー基地建設に合意。ポーランドは
グルジア侵攻のほんの数日後に米軍のミサイル基地建設に合意した。ウクライナとグルジアも米国
との直接的な連携強化を模索している。

大統領選を控えた今、米国がどう対応するかは不透明だ。しかし、ロシアに対して強い反対が
出ること、そしてグルジア危機が起きた今、軍事対応も視野に入ることは間違いない。
(記事ココまで、精読した方お疲れ様でした、一部略)
(2008/09/22-**:**,Financial Times 09/04)
5七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 17:49:21 ID:SR/rt2r6
誰か3行で頼む
6七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 17:50:46 ID:3nS/gosk
半月以上もかかるはずの軍事行動準備を
たった一日で完了してグルジアに攻め入ったからな
あれは謀略だろ
7七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 17:54:56 ID:iILJ0Aw4
では日本は核武装して樺太と千島を取り戻そう
8七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 17:59:09 ID:83Gkf2DJ

【ちぎれ千島に雲が飛ぶ】北方領土の唄  (49)  http://start.freespace.jp/gunka/pc/index.html

1 国後よ ふるさとよ 父母の白い墓  心安らかに 眠れましょうか
  こまくさの赤い花は 咲いてましょうか、 せめてこの一輪 海鳥よ くわえて 飛んでゆけ

2 択捉よ ふるさとよ  北天の 青い船   船出した兄は いずこでしょうか
  幻の国境は  あるのでしょうか  還れ あのおおしき 舟人よ 胸に深く

3 歯舞よ ふるさとよ  ほぶゆらむ 黒い海  音たて流れる 氷の道よ
  色丹の えぞこざくら 咲いてましょうか せめてこの丘から あの島へ わが子へ 飛んでゆけ
 
  ちぎれ千島に雲が飛ぶ  ちぎれ千島に雲が飛ぶ

《 ロシアに占領された北方四島を偲ぶ、望郷の唄。森繁久弥氏が NHKで歌ったのが 印象深い。》
9七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:01:45 ID:ek2FJkOb
>>1-4
乙カレー様

>英国、ポーランド、バルト諸国率いるタカ派
>とイタリアを筆頭としたハト派が割れているからだ。
やっぱ半島国家は抜きの方向で。
10七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:05:31 ID:ohdZDCab
読む気にならないお
11七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:27:06 ID:g6COfLqp
とにかく分かったことは

ロシアであれソ連であれこの国はとことん嫌われている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
12七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:37:42 ID:aKvzXFRA
>英国、ポーランド、バルト諸国率いるタカ派

EUでもNATOでもないがここにスウェーデンを入れてくれ
最近、外交においてはポーランドと完全に一心同体で動いてる
ノルウェーも、前面には出ないが、支援している
13七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:38:41 ID:MPY9EJSv
三国人とロスケは地球のガンだということだ
14七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:47:48 ID:j8B3XHbe
鉄のカーテンはもうないのに、怯えさせてもどうしようもないだろ
15七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 18:59:52 ID:vthcYUsP
露助は赤軍といい
冷戦時代と言い
むちゃくちゃやったからな

近隣諸国のほとんどが敵
仲がいいのはエジプトとか中国とか中東とか
独裁国が大半
マジでツングースカ大爆発が全地域で起きないものか
16七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 19:09:32 ID:/zaZmbGv
コキントウは嫌ってる
17七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 19:12:17 ID:BbYfcVb8
要するに日本の謝罪が必要なんだな
18七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 20:13:28 ID:oFDfuSRf
帝政ロシアの復活
19七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 20:38:37 ID:4Sz9LFrL
>どこで暮らしていてもロシア国民の生命と尊厳を守る
ロシア人は国外追放が良いってことだな。
20七つの海の名無しさん:2008/09/22(月) 21:32:58 ID:dlqVyMxD
>どこで暮らしていてもロシア国民の生命と尊厳を守る

相撲協会終わったな・・・
21七つの海の名無しさん:2008/09/23(火) 01:25:56 ID:CAI9OHcJ
>>20
オイw
22七つの海の名無しさん
みな喜べよ
今回はイタリアがロシア側につくんだぞ
次の戦争は安心してやれる