【モスクワ=岐部秀光】トルコのメディアなどによると同国のギュル大統領は10日夜、
アゼルバイジャンの首都バクーを訪問し、アリエフ大統領と会談し、アゼルバイジャ
ン領ナゴルノカラバフ自治州の分離独立問題への対応などを協議した。
ギュル大統領は6日に外交関係のない隣国アルメニアに歴史的訪問を行ったばかり。
グルジア紛争を機にロシアと欧米の対立が深まっていることを受け、トルコは欧州へ
のエネルギー供給の要衝であるカフカス地方の外交を活発化させ、国際社会での
存在感を増す狙いがある。
同自治州にはアルメニア系住民が多く、独立を支持するアルメニアとアゼルバイジャ
ンは対立関係にある。北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコはアルメニア、
グルジア、アゼルバイジャンにロシアも加えた地域協力の枠組みとして「カフカス連合」
構想を打ち出している。 (10:45)
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M1100E%2011092008&g=G1&d=20080911