★パキスタン下院が開会、連立与党が大統領を弾劾へ
ムシャラフ大統領の弾劾手続きがおこなわれる見通しのパキスタン下院が11日、開会した。
パキスタン人民党(PPP)など連立与党は汚職など不正行為の疑いで大統領の責任を
追及する構え。1999年のクーデターで権力を握ったムシャラフ氏は窮地に追い込まれている。
連立与党はまず各州議会での決議を通じて大統領に退陣の圧力をかける方針。大統領が
これに応じない場合、早ければ週内にも国会での弾劾手続きを始める。現地有力紙ドーンによると
連立与党が弾劾に向けて作成した国会向けの「告発状」は数百ページに及ぶという。
これに対し大統領報道官は10日、「大統領はクリーンな実績を積んできた」と擁護、ムシャラフ氏に
辞職の意志はないと表明した。47年の独立以来のパキスタンで大統領が弾劾で退いた事例はない。
(11日 22:42)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080811AT2M1101K11082008.html