★米大統領、北京で新大使館落成式に出席 米中関係の象徴と
北京を訪問中のブッシュ米大統領は8日、同市内に完成した新しい米大使館の落成式典に出席し、
大使館が米中関係の強化へ向けた「シンボル」として「堅固な礎」を提供すると述べた。米国の
大使館としては、イラクに次いで世界2番目の規模となる。
ブッシュ大統領は式典での演説で、中国の古代文明などを賞賛。完成した新大使館は
「われわれにとって対中関係がいかに重要かを示している」と強調した。対中関係での懸案事項と
位置付ける人権問題については、「すべての人々に言論、信教の自由が与えられるよう、引き続き
率直な姿勢を貫く」と述べた。
式典には、米中国交樹立前の70年代に北京駐在連絡事務所のトップを務めた父ブッシュ元大統領も
姿を見せ、若き日のブッシュ大統領が市内で自転車を乗り回した思い出などを語った。大統領は
これを受け、「北京でまた自転車に乗りたい。五輪の自転車競技に出場することも考えたが、妻に
『最下位ではメダルがもらえないのよ』と止められた」とおどけて見せた。さらに、79年の国交樹立の
立役者となったキッシンジャー元米国務長官らも出席した。
大使館は総工費4億3400万ドル、広さ4万6000平方メートルの建物。中国も先週、米ワシントンの
在外公館としては最大規模の新大使館を開設したばかりだ。
ブッシュ大統領は滞在中、五輪開会式への出席や競技観戦などを予定。10日午後には胡錦濤・
中国国家主席らと会談し、11日に帰国する。
2008.08.08 Web posted at: 12:10 JST Updated - CNN/AP
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200808080004.html