★オバマ氏と共和党、「タイヤの空気圧」めぐり丁々発止
米大統領選で共和党の指名獲得が内定しているジョン・マケイン上院議員は、民主党の指名
候補が内定しているバラク・オバマ上院議員がミズーリ州で語ったエネルギー節約の方法を、
1週間近く揶揄し続けている。
オバマ氏は先週ミズーリ州である女性有権者に対し、車のタイヤの空気圧が適切か確認することが
エネルギー節約の方法の1つだと述べた。これを受けてマケイン氏の顧問は4日、遊説に同行している
記者団に「オバマのエネルギー政策」のシールを貼ったタイヤゲージを配った。さらに共和党全国
委員会は、オバマ氏の同行記者団が5日夜に宿泊する予定のホテルで、オバマ氏を皮肉る企画を
実行する可能性をにじませた。
オバマ氏は5日午後、オハイオ州の支持者集会で、共和党が自身のエネルギー政策について
うそを述べていると指摘するとともに、タイヤ空気圧が適切な水準であればガソリン消費量が
3─4%減少するとの専門家の意見を、共和党が無視していると発言。「(共和党は)無視することに
プライドを持っているようだが、実際に事実であることを笑いの種にするのはおかしい」などと述べた。
オバマ氏はさらに、自身をパリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズといった「セレブ」になぞらえた
マケイン氏のテレビCMを踏まえ、「CMを放送する代わりに、エネルギー問題の専門家と会って話し、
現状を変えるべきだ」と明言した。
共和党全国委員会とマケイン氏陣営は、オバマ氏が夏期休会中の議会召集と、実際のエネルギー
政策の採決を要求するべきだと反論。同委員会の関係者は「タイヤに空気を入れても、油田掘削や
包括的エネルギー政策の代わりにはならない」とコメントした。
2008.08.06 Web posted at: 17:57 JST Updated - CNN
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200808060025.html