NASAの火星探査機「フェニックス」による火星の土壌分析の結果、
土壌の中に「生命の可能性(potential for life)」につながる重大な発見が行われていたことが
1日までに明らかとなった。
同日付けの米航空宇宙専門誌「アビエーション・ウィーク&スペース・テクノロジー」が
「フェニックス」観測チームの科学者の発言として報じた。
「フェニックス」は先週、火星の土壌をロボットハンドを使って採取して「フェニックス」の
オーブンと呼ばれる実験格納容器に投入。オーブンに投入された土壌は、熱が加えられた後、
TEGA(Thermal and Evolved Gas Analyzer)と呼ばれる装置を使って気化したガスを分析する
ことによって土壌の中に水分が含まれているという重大な発見を行っていた。
更に、この土壌はMECA(Microscopy, Electrochemistry, and Conductivity Analyzer)と
呼ばれる分析装置によって、光学顕微鏡と原子間力顕微鏡によって分析される手順となって
いたが、このMECAの分析によって火星の土壌に「生命の可能性」につながる何らかの証拠が
発見された模様だ。
アビエーション・ウィーク誌によると「生命の可能性」とは「過去や現在の生命」の
発見ではなく「生命の生息可能性(habitability)」に関する発見だと説明しているが、
今のところ、それが具体的にどういったものかは不明。
この発見は非常に重大な事柄となるためNASAでは既にホワイトハウスの科学顧問に対して
発見内容のブリーフィングを実施。
今後、更なる証拠集めを行った上で8月中旬にも正式発表を行う見通しだ。
Technobahn 2008/08/03
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200808030942 依頼いただきました#752