◆US cancer boss in mobiles warning(BBC)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7523109.stm http://newsimg.bbc.co.uk/media/images/44859000/jpg/_44859245_calls.jpg 米国の主導的なガン研究所の所長が、数千人の所員にメモを送付、携帯電話使用によりリスクが高
まる可能性を警告。
米ピッツバーグ大学ガン研究所のロナルド・ハーバーマン博士によると、携帯電話の利用者は決定
的な研究結果が出るのを待たず、今すぐ行動をとるべきであるという。子供は緊急時のみ携帯電話
を使用すべきで、大人は携帯電話を頭から話すよう努めるべきであるとのこと。
学術的な研究では、携帯電話と腫瘍のリスクの関連性は明らかになっていない。
ハーバーマン博士は、子供たちは脳が成長途上にあるので保護が必要だと3,000人のスタッフに警告
している。また、通話中に定常的に携帯電話の位置を頭の左右に切り替えるなど、利用上のコツも
列挙している。
英国での6年間にわたる研究結果が昨年発表されたが、これによると携帯電話の使用から脳や細胞
機能への短期的な悪影響はないとされていた。
しかし、研究を実施したUK Mobile Telecommunication and Health Research Programme
によると、長期でガンのリスクが高まる兆候がみられ、10年間以上にわたる影響を調査するとして
いた。
同プログラムのリーダーのラウリー・チャリス教授は「数年のうちにガンが発生しうる可能性を現
段階では排除できない」と述べている。
これより前の2005年の英国での報告によると、子供の携帯電話利用は念のため制限されるべきであ
る、また8歳以下は携帯電話と利用すべきでないとしていた。
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携帯電話は無線信号と電磁界を発生させ、人間の脳に浸透するため、一部の活動家は健康への深刻
な影響を懸念している。
米ユタ大学は、今年、数千人の腫瘍患者について携帯電話使用の結果のリスク増大はなかったとし
た。しかし、長期間の携帯電話利用による影響については「今後の研究による証明」が必要だとし
ている。
2006年には、「インターフォン」という国際プロジェクトの英国チームが、携帯電話は脳腫瘍のリ
スク増大をもたらさなかったと結論している。
最近のデンマークとフランスの研究では、ガンのリスクを増大させていることを示す発見はなかっ
たとしている。
一方、イスラエル人500人を対象とした研究では、携帯電話の激しい利用は唾液線ガンのリスク増大
に関係がありうる、としている。