【ロシア】大統領会見要旨…G8サミットを前に北方領土を含む様々な問題に考え示す [08/07/03]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1星空φ ★:2008/07/03(木) 13:44:18 ID:???
メドベージェフ大統領の会見要旨は以下の通り。

こんにちは。質問をどうぞ。わたしからは二言だけ。皆さんと会えてうれしい。夏にモスクワにこられてよかった。G8 サミット前にみなさんとお話しできて、私自身もたいへんうれしい。私にとっては初めての G8 サミットの旅となる。

【北方領土問題】

日本は我々にとって、国際的、経済的に重要なパートナーだ。我々は、日本との経済関係に満足している。おそらく、これは理想的な姿ではないだろう。
しかし、全体として、最近のロシア経済が誇るこの経済協力の成長は、すばらしいものだ。貿易額はすでに200億ドルを超えている。我々にはロシアと日本の会社が参加するたくさんの大きな取引がある。将来的見通しのいい大きな投資計画もある。
一連の計画は、すでに世界的水準にある。最近、『サハリン2』に約50億ドルの融資決定があった。これはすでに世界的規模の数字だ。言い換えれば、全体として私はこの経済状況はとてもいいものだと評価している。

真剣に言うけれども、歴史上、我々の経済的関係が今ほどよくなったことはない。これはまず初めに言っておきたいことだ。

2番目には、我々の国家は、互いに大変近くにあり、歴史的成立過程や、文化の独自性などのたくさんの違いがありながらも、共通の価値を持っている。
この価値観は、我々を国連の仕事や今回の G8 サミットのような会合において連帯させるものであり、また、ほかの様々な国際的場面においてそうだといえる。
ほとんどの問題において、我々両国は同じ立場に立っている。特に、人類が立ち向かう脅威や挑戦に対する場合だ。テロリズム、麻薬、世界経済、気候変動などでだ。基本的に大多数のテーマの問題で我々は同じように理解している。これは、前に進む可能性につながるものだ。

我々には、実際にまだ合意できていない一つのテーマが存在する。それは国境問題で、それに関連する条約の締結がある。思うに、我々はまず、この状況を派手に騒ぎ立てるべきではない。
我々は、前進しなければならないし、このテーマについて以前に決まった宣言に沿って議論しなければならないし、短期間で最大の結果を得ようとするべきではない。
なぜなら、いずれにせよ、それは不可能であるからだが、すでに存在しているアイデアや形成されているアイデアに対し、議論は開かれている。

交渉が中断されたことはない。これについては、先日、日本の福田首相とモスクワで会った際にも話した。我々は今ある法的基盤を考慮しつつ、あらゆる問題に対して対話を続ける用意がある。

ここで重要なのは、何らかの奇跡を待つのではなく、接触を弱めず、友好的に仕事をすることだ。そうした場合に、この問題で合意できるチャンスがある。また、全く明らかなことに、この問題が解決すれば、さらに経済関係と、文化的関係の改善が促されるだろう。
繰り返すが、それは多様だ。私は経済について言ったが、我々には人間的つながりの発展もすばらしいものがあるし、我々の市民はよく交流し、文化を追い、ロシアから日本にコレクションが行き、日本からロシアにコレクションが行っている。展覧会もやっている。

メッセージは喜んで送る。私は昨日、クレムリンの中で開かれているサムライ文化に関する展覧会を訪れた。このように大規模で、同時に大変独自な日本文化の発展の側面について伝える展示は、大変おもしろいものだった。武具も日常生活の品もだ。とてもおもしろかった。
このような催しは、両国を近づけるもので、増やしてゆくべきだ。

■ソース
領土『派手に騒がず』 ロシア大統領会見要旨 (上)
http://www.asahi.com/international/update/0703/TKY200807020285.html
燃料高『今は答えなし』 ロシア大統領会見要旨 (下)
http://www.asahi.com/international/update/0703/TKY200807020286.html

■関連スレ
【ロシア】大統領『サムライ─日本の武家の宝物展』を見学…クレムリン博物館 (写真) [08/07/01]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1214877461/

(以降には領土問題以外の話題が続きます)
2星空φ ★:2008/07/03(木) 13:45:41 ID:???
(続き)

【世界金融不安】

現在の地球規模の経済システムは誰にとっても好ましいものではない。世界を見渡すと、ところどころ経済が安定している地域もあるが、国際経済全体の指標はたいへんな困難な状況だ。
昨年は金融不安、通貨流動性の問題が起きた。巨大なプレーヤーたちが影響を受け、米国の貸付制度への信頼が崩れて、マクロ経済の分野でさまざまなネガティブな現象を招いた。

特にさまざまな主要国の方針変更の結果、インフレが悪化し、今日さらに大規模に世界経済、先進国経済に広がった。
うまく対応できずインフレがひどくなった市場もあれば、それほどでもないところもあるが、いずれにしても相当な数字で、欧州社会のインフレは危険とされる年率3%を超えた。私は、ちょうどこの問題について欧州連合 (EU) の首脳と協議したばかりだ。

ロシアも現在の経済システム、金融システムに関連した問題を経験した。まず、金利が上がった。先進経済の多くでとられている金利が我々の金融政策にも影響している。次に、インフレの流れに影響を受けて、(金利は) 今年もっとも適当と思われていた範囲を超えた。

歴史的に60年代、70年代に形成され、キープレーヤーとなったさまざまな機構、制度が今日機能していないのは明らかだ。このため、各国でこうした財政システムを新しくしようという考えが生まれている。
ひとつに、新たなシステムは公正なものでなければならない。また、今日実際に現実となっている様々な危険を考慮したものでなければならない。経済過熱のネガティブな経験も考慮しなければならない。

世界経済は、様々な国の経済でもある。貸付制度のネガティブな経験を考慮すべきだ。貸付制度の危機で影響を受けたのは米国だけではない。米国では特に強く、先鋭な形で表面化したが、ほかの国々でも問題は起きた。総合的なシステムを考えるべきだ。
そして新たなシステムは、今日の世界に適応したものでなければならない。

そのために何をすべきか。少なくともこうした提案を具体化し、新たなシステムがどうあるべきか議論を始める必要がある。今、英国など多くの国が類似の提案を用意している。我々も用意がある。

財政問題における国際的な構造を利用し、今日積み残された諸問題を解決し、より柔軟な、今日の要求に応える新システムを作り、財政市場、地球規模の財政市場を緊張させた問題をコントロールする方法を学ばなければならない。簡単なことではない。
ただ、何十年もの間にできた構造を壊してしまおうというものではないが。

昨年の世界的な金融不安はとりわけ米国の貸し付けシステムへの信頼を失墜させた。60年代、70年代に形成された国際経済の諸制度は機能していない。このため、金融システムを新たに作り直す必要がある。このシステムは1国だけ、1通貨だけのものではない。
ルーブルは石油取引で広がりをみせており、準備通貨にする可能性についても検討している。

【エネルギー問題】

エネルギー価格問題の状況は大変難しい。世界経済の状態に直にはね返る。特に、エネルギー安全保障問題は、サミットで検討される中心の問題になるだろう。これは、我々が議論しようとしている問題の一つだ。

こんな例をお話しする。1年前、私はみなさんの同僚の方々とお会いし、石油価格について聞かれた。私は、石油価格は150ドルになると言った。反応は、まさに感情的なものだった。このようなことは近い将来には基本的には起こりえないと言われた。
だが、残念ながら、世界経済で価格は上がり続け、問題となった。検討しなければならないのは、消費者の立場だけでなく、石油を生産している国や石油を精製している国、石油を運んでいる国の立場も考えるということだ。
その場合に限り、私たちはなんとかバランスの取れた決断を下すことができる。エネルギー価格や石油製品価格の高騰は、ある種の客観的事実であり、だれもが考える話になった。生産国にとってはプラスだが、純粋な消費国にとっては大きなマイナスだ。

全体の状況はずっと複雑になったが、わたしたちの国にとってでさえ、エネルギー問題の方向も、エネルギー問題の局面も判定不能だ。

価格の問題では、多くの部分で現在のところ答えはないが、何らかのメカニズムがあるはずだ。それは、既存のものよりもっと複雑で現代的で生産国、消費国、輸送国の協議に基づいたものになるだろう。これによって、将来のエネルギー政策を打ち立てることができる。

(続きます)
3星空φ ★:2008/07/03(木) 13:45:59 ID:???
(続き)

【イランと北朝鮮】
(注: 北朝鮮部分についてはご指摘いただきましたので割愛)

核開発には問題があるものと国家システムとして必要なものがある。イランは開発を進めているが、止めようとする国際的な力は成功していない。むしろ、イランに核の透明性を求めるなど対話を進めるべきだ。

【米国】

きのうも米国のポールソン財務長官と話をしたが、米国経済が危機に耐えられるのは、米国が全体としてバランスの取れた政策をとるよう努力しているからだ。この米国の政策は誰がかじをとっても変わらない。
だから、選挙戦の過程で行われた個々の発言に対してコメントしたいとは思わない。私が知る限り、最近は誰も特にこの問題 (G8 からのロシア排除) について語っていない。ロシア排除論やロシアに対する圧力などが真剣に語られているわけでないことは明らかだ。
米国のどの政権も、成功を願うなら、特に現在の米国経済市場における不況を克服するために、国内でも国外でも実用的な政策をとる必要がある。

【独立国家共同体 (CIS) 各国の民主主義】

それぞれの国の民主主義を支えるべきは、それぞれの政府だ。民主主義は外から押しつけられない。そのプロセスが早い国もあれば遅い国もある。旧ソ連諸国にとってそれぞれの民主主義の価値の形成は単純でなく、長い道のりだ。
我々の民主主義は若く、自分の国の現況を美化するつもりはない。だが、私たちは憲法を基礎に民主主義を発展させようと努力している。

【汚職対策】

ロシアの政治とその方針は偏向やゆがみがなく、安定し、かつバランスが取れたものでなければならない。我々が当面15〜20年の課題をたてたのは8年前で、我が国の発展目標がこれから本質的に変わることはない。
我々が望むのは、力強い経済と国民の役に立つ社会政策と、貧困、腐敗に打ち勝ち、国際的なパートナーたちと友好的な関係を築くことだ。だれが国家元首になろうとその目的がひっくり返ることはない。

しかし、政策のニュアンスやアクセントはもちろん変わる。
私は少し前から特に大きな問題の一つについて、行動を取り始めている。それは汚職問題だ。残念ながら、この問題について我々がこれまでに達成したことは多くない。このことについてはプーチン前大統領も最後の記者会見で話したと思う。

我々がある程度の経済的な成功をおさめた今こそ、この問題に取り組むべき時だ。国が貧しくては、腐敗排除は不可能だから。

このように、国内外の政治のアクセントはもちろん変わるだろう。そして、それぞれの大統領にはそれぞれのスタイルがある。

【法と自由】

私は大統領としては若いので、自分で自分の評価をするつもりはない。ただ、私が基本とする価値観は、議会で定められた法が守られなければならないということと、権利軽視と戦うことだ。どの政府の活動も、人権と自由を優先しなければならない。

【外国投資】

ロシアにとって外国からの投資が無条件に歓迎される部門があれば、国家機構の賛同を必要とする部門もある。いずれにしても投資は喜ばしい。ロシアは外国投資を必要としている。

【プーチン氏との関係】

プーチン氏とは相談することもあれば、相談しないこともある。ロシアのような強く、核を保有する国の大統領は24時間働き続けなければならない。過去に大統領府などで仕事ができたことは、非常に大きな経験だった。
大統領の仕事と変わらないが、大きな違いは責任の重さだ。自分ですべてを決めなければならない。プーチン氏は経験豊かで人気ある政治家だ。彼に相談もするが、最終的には自分で決断する。間違えば、自分で責任を取る。
(モスクワ=喜田尚、星井麻紀)

(了)
4七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 13:46:38 ID:QvveCLnG
糞福田め!ロシアに好き放題言われて本当情け無い。
5七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 13:48:31 ID:rheCrDZB
チンパン土下座の用意整いました
6七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 13:49:02 ID:QVU35xU1
一方自国民には自転車乗るのを禁止した
7七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 13:54:33 ID:UxVgUuX3
プーチンはやっぱりスゲーな
8七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 14:02:47 ID:08HpvvEH
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0618&f=stockname_0618_147.shtml
[ロシア株]ガスプロム、サハリン2に53億ドルの資金調達 2008/06/18(水) 20:01

ガスプロム及びサハリンエナジー社が主導するサハリン2プロジェクトに関する
話し合いが東京で行われ、銀行団による53億ドルの融資が決定された。
日本の国際協力銀行が37億ドルを融資するほか、残りの16億ドルは日本及び
西ヨーロッパの大手銀行コンソーシアムが融資する。

サハリン2プロジェクトへの投資計画は2006年半ばに融資銀行との間で構成や
投資規模など大まかな枠組みが決定されていた。その時点で政府及び国際金融
機関のほか民間銀行の参加も予定されており、融資総額は67億ドルにのぼるとされていた。

2007年4月、ガスプロムはサハリンエナジーの支配株を取得した。この結果
本プロジェクトにおける株主構成は次のように変化した。
ガスプロム:50%+1株、Shell:27.5%、三井:12.5%、三菱:10%。


いつの間に
9七つの海の名無しさん:2008/07/03(木) 14:14:35 ID:DNLNYHQ9
日本人はリーダーになりたがる奴がいないからねぇ・・。

スタンドアローンで戦っても勝てない・・。
集団抗議とかしないから。
形骸でもいいから、ぶれないリーダーがいれば、日本は強くなると思うんだが

スパイ防止法と国家反逆罪とか作らんとだめだと思う・・・
10七つの海の名無しさん
【北海道】日露トンネルは早い安い安全【サハリン】
http://s.s2ch.net/test/-/society6.2ch.net/trafficpolicy/1214494029/