【G8外相会合/京都】開幕 歓迎の「おもてなし」香など「和」の記念品も[06/27]
主要8カ国(G8)外相会合が26日午後、京都市で開幕した。各国外相らは同日夕に続々到着。
会場の京都迎賓館(上京区)では官民合同の受け入れ組織「サミット外相会合京都支援推進協議会」が
歓迎行事を主催した。千宗室・裏千家家元夫妻による本物の「おもてなし」に、外相らから
「おおきに」の言葉も出た。
パトカーの先導で各国外相らを乗せた車両が次々到着。歓迎行事があった「聚楽(じゅらく)」の
間では山田啓二知事や門川大作・京都市長、村田純一・推進協会長らが出迎えた。
外相らは20分余りの「和」の世界を楽しんだ。
千家元は室内にしつらえた掛け軸を紹介。「随意」と書かれており、「自分の心に正直になりなさい
という意味。自分に正直になるから他人にも正直になれる。それはみんな仲良く、地球が与えてくれる
自然に感謝をしていこうという気持ちの表れだ」と説明した。
山田知事は英語で「外相会合の地に選ばれて光栄」などとあいさつ。「次はG8サミットが
京都で出来るよう努力する。その時には大統領や首相になった皆さんと会えるのを楽しみにしている」と
述べ、場を和ませた。門川市長は「世界の平和と共存を託してプレゼントしたい」と、
推進協からの記念品を紹介した。
朱塗りを施した任天堂の携帯ゲーム機「DS」と専用ソフト「脳を鍛える大人のための
DSトレーニング」の英語版、「源氏物語」にちなんだ手鞠(まり)型の香など。
行事後、国立京都国際会館で会見した村田会長は「京都ならではのお土産と思っている。
京都のさまざまな顔、深さを味わっていただければ」と自賛した。
◇200人がデモ行進
「G8各国が世界の富を独占し、民衆に飢えと貧困を強いて生態系を壊した」−−。
サミットに反対するデモ行進は26日にも市中心部であった。労働組合や宗教家らで作る
「アジア共同行動・京都」を中心とした実行委の主催で、約200人(主催者発表)が参加した。
この日は左京区の京都教育文化センターで集会があり、沖縄や神奈川など各地で米軍基地問題に
取り組む人らが活動を紹介。参加者はその後、京都大前や川端通を行進し、
「米軍基地を撤去せよ」などと声を上げていた。
ソース 毎日新聞 2008年6月27日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080627ddlk26040542000c.html