イスラエルを公式訪問中のサルコジ仏大統領は23日、エルサレムのイスラエル国会で
演説し、イスラエルが占領地ヨルダン川西岸で続けているユダヤ人入植地建設について、
「入植地拡大を停止しない限り、和平はあり得ない」と強調。
イスラエルが全域を首都と主張するエルサレムについても、
「(イスラエルとパレスチナの)2国家の首都と認める必要がある」として、
イスラエル側の譲歩を求めた。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争で占領した東エルサレムを併合し、
「エルサレムはイスラエルの永遠にして統一された首都」と主張。
これに対し、パレスチナ側は東エルサレムを将来の独立国家の首都とすることを
求めている。
大統領はまた、「パレスチナ国家樹立こそが本当の意味でイスラエルの安全保障に
つながると確信するようになった」と述べるとともに、和平実現のために
パレスチナ側もテロと戦う努力を強化する必要があると強調した。
大統領はイランの核開発問題にも触れ、
「イランの核武装は決して受け入れられない。欧州連合にとって共通の懸念である」
と語った。
フランス大統領がイスラエル国会で演説するのは82年の故ミッテラン大統領以来で、
仏大統領のイスラエル訪問は96年のシラク前大統領から約12年ぶり。
「親アラブ」とみられたシラク氏とは対照的に、サルコジ大統領は「親イスラエル」
とみられている。
サルコジ大統領は24日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムを訪れ、
アッバス自治政府議長と会談する。
ソースは
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080623/erp0806232218003-n1.htm 依頼を受けてたてました。