★様変わりしたアフガンのメディア
保守的だったアフガニスタンのテレビや新聞、雑誌などが大きな変化をみせている。だが、表現の
自由への道はなかなか険しいようだ。
米国の人気テレビ番組「アメリカン・アイドル」のアフガン版「アフガン・スター」が登場。最終選考には、
武力衝突が絶えないカブールの出身者が3人、カンダハル出身の女性、リマ・サハルさん(20)が
残った。
新しいテレビ局や新聞、雑誌が増え、いずれも表現の自由がどこまで社会に受け入れられるかを
試している。これに対し、保守的な親タリバン派は異端である海外文化の流入として厳しく批判。
2005年には米ミュージック・テレビ(MTV)に似たアフガンの音楽番組の女性司会者が銃撃され、
昨年もラジオ局の女性オーナーが殺害されている。
文化・情報省は今年4月、インドで制作されたメロドラマ5本をイスラムとアフガン文化を損なうものとして
放送を差し止めた。また、3月には下院が民放のトロ・テレビに、男女がダンスをする場面の放送を
やめるよう求めている。文化・情報省は「学識者、宗教関係者、学生らが家庭にふさわしくないと
いっている」と主張。これに対し、トロ・テレビは「どこからも苦情は届いていない」と反論している。
2008.6.7 00:49
(原題)Entertainment vies with conservatism in Afghanistan
(保守主義と張り合うアフガニスタンのエンターテインメント)
(c) 2008, USA TODAY International. Distributed by Tribune Media Services International.
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080607/asi0806070053000-n1.htm