【ロシア/米国/カナダ/英国】北極海で進む“新冷戦” [5/26]

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1依頼167@ロボ-7c7cφ ★
【地球をどうしますか 環境2008】北極海で進む“新冷戦”

東西冷戦時代、米ソ両国にとり核戦略の“要衝”のひとつであった北極海。厚い海氷の下では今も、
長距離弾道ミサイルを搭載した戦略原子力潜水艦が、深く静かに潜航する。急速に進む地球
温暖化による解氷が原潜に新たな“任務”を与えている。解氷は安全保障にも影響を及ぼしつつあり、
海底資源や航路をめぐる権益争いとも相まって「新たな冷戦」が進行している。(ロンドン 木村正人)

冷戦下で北極海はなぜ、それほど重要だったのか。それは地理的な要因にほかならない。米ソが
モスクワやワシントンなどを弾道ミサイルで攻撃するうえで、北極海は“至近距離”にある。それだけ
ミサイルの到達時間は短くなり命中度も高まる。厚い海氷のおかげで、原潜は対潜哨戒機や、艦船の
ソナーに探知されにくい。ソ連の原潜にとり、米国へ接近するには、極東から太平洋を抜けるよりも、
北極海を通った方が“近道”でもある。

ソ連と、米英は海氷の下で原潜による演習と調査を繰り返した。原潜の運航には、海底の地形や海氷、
海流の状況などを把握することが不可欠だ。それらのデータや情報は「生命線」ともいえる。

1971年から6回にわたり英潜水艦による調査に参加した人物がいる。北極研究の権威、
英ケンブリッジ大学のピーター・ワダムス教授(59)だ。「調査は極秘に行われた。閉所恐怖症に
悩まされ、ソ連の原潜に接近し、緊張を強いられたこともある」と振り返る。

それも、冷戦がすでに終わった96年の調査の後、中断され、2004年に米英合同の形で再開される。
実は、このときから調査の主目的が大きく変わった。それは、地球温暖化による海氷融解の進行を
観測することである。かつて海底を探っていたソナーは、氷の厚さを測定するため海氷の底に
向けられた。衛星の観測では海氷がどれだけ薄くなっているのかまでは分からず、原潜による調査が
最も正確だという。

この年の9月に観測された海氷面積は約413万平方キロ。2年前に比べ約117平方キロの海氷が
消失していた。ワダムス氏は「北極海の氷は当初、2080年に消えると予測されていた。それが
60年になり、40年になり、最新データでは13年の夏になくなると予測されている」という。

軍事戦略上の視点でみると、北極海の重要性は今も変わらない。そして、海氷が消失していけば
空からも海からも、原潜の動きは探知されてしまうのだ。“隠れみの”となる海氷の変化と分布の
把握が重要なゆえんである。

海氷が解けていけば砕氷船ではない船舶でも航行できるようになり、北極海航路が確保できれば
沿岸諸国などに大きな利益をもたらす。この点からも原潜が収集したデータは重要だ。

そして、冷戦時代から続く海底の地形データもモノをいう。北極海の海底にはロシアからカナダ領の
エルズミーア島にかけてロモノソフ海嶺が延びている。この海嶺が北極圏における権利を主張する際の
カギを握る。「海の憲法」と呼ばれる国連海洋法条約では、陸地から続く大陸棚であれば、
その沿岸国に海底資源の開発独占権が与えられると規定されているからだ。

ロシアは01年に、国連大陸棚限界委員会に権利を申請している。申請が13年になる予定のカナダは、
原潜による海底の地形データをもつ英国に協力を求めている。>>2に続く

2008.5.26 08:08
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080526/erp0805260814000-n1.htm
2 ◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7cφ ★:2008/05/26(月) 12:14:13 ID:???
>>1の続き

■主権争いで紛争懸念の声も
北極海の主権争いが過熱している。

昨年8月、潜水艇で北極点の海底に国旗を立てたロシア。プーチン大統領(現首相)は「北極は
われわれのものだ」と宣言した。北極圏の島に軍事施設を建設すると発表したカナダのハーパー首相も
「北極の主権を守る大原則は『利用するか失うか』だ」としている。

北極海で攻勢を強めるロシアに対し、米国の動きは鈍い。米フォーリン・アフェアーズ誌に「北極融解」と
題した論文を発表した米沿岸警備隊の元副司令官、スコット・ボーガソン氏は「ブッシュ政権は
地球温暖化の現実に目覚めるのがあまりにも遅かった。北極海における権利の主張なども遅れ、
北極海に力の空白を生んでしまった」としている。米沿岸警備隊はようやく今年半ば以降に、
北極圏での艦艇の訓練や長距離偵察機の運用を開始するという。

将来の紛争を懸念する声も出始めており、ボーガソン氏は紛争を予防するため、米国主導で
関係国による「北極条約」をとりまとめ締結するよう提案している。

また、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)で温暖化が安全保障などに与える影響を
研究しているクレオ・パスカル氏は「北極海の安全保障を確立するには、沿岸5カ国のうちカナダと
米国が協力し主導することが重要だ」としている。

http://sankei.jp.msn.com/photos/world/europe/080526/erp0805260814000-p3.jpg
3七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:18:00 ID:HKCsK5vP
珍しく中国は絡まないのなw
4七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:18:46 ID:LJoamJ8G
属国としては当然アメリカ様についていくべき
5七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:19:28 ID:Zxd+Kfmg

> 60年になり、40年になり、最新データでは13年の夏になくなると予測されている」という。

5年後ってw
はえーよ。
6七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:21:46 ID:xLywrksH
次はロシアが冷戦勝ちそうなきがしなくもない
7七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:22:05 ID:IbxpLicT
資源の争奪戦だ とくに油な
8七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:35:34 ID:XQtLKIGO
海底の地形や海氷、海流の状況、中国が言い値で買いそうな情報
9七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:36:35 ID:1cv+AfBw
>>6
プーチンだものな
10七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:41:17 ID:z6dso2cg
アメは相変わらず、腰が重いね
北欧諸国・アイスランドの政治姿勢知りたい
11七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 12:55:25 ID:bPFIFMHT
>最新データでは13年の夏になくなると予測されている

シロクマオワタ
12七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 15:19:00 ID:zPps5LgS
北極海は希土類が取れるぞー!
仮にロシアのものになればアメリカ捨ててでも獲得しないと。中露に
資源外交されたら21世紀の日本オワタも確実。
13七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 15:50:10 ID:Rwurei+v

日本は普通に巻き込まれる。
中国は満を辞して参戦。

あり得ないタイミングで、なぜか韓国が闖入する。
14七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 15:51:43 ID:DX0MAhtf
>>6
どこも経済政策でテンヤワンヤなのに、あそこだけは政権基盤が磐石だからな。
今、下手にやり合ったら、ロシアの一人勝ちだろ。
15七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 16:19:19 ID:Q474B+Lu
人間もつくづく強欲だね
16七つの海の名無しさん:2008/05/26(月) 17:45:57 ID:b1YoUxz1
アラスカ売ってなければ....
17七つの海の名無しさん
>>10
ノルウェーは頑張っている模様
今日NHKでやってたわ
職場だったんでチラッとしか見てないが