気候変動で鳥の絶滅の危険高まる、IUCN報告書
世界最大の自然保護機関「国際自然保護連合(International Union for Conservation
of Nature、IUCN)」は19日、絶滅の危機に瀕する鳥類が増加している主な原因は
気候変動にあると警告する報告書を発表した。
この報告書はドイツのボン(Bonn)で開かれている「生物多様性条約第9回締約国会議」に
あわせて発表された。このなかでIUCNは、野鳥の生息地を長期間におよぶ干ばつや
激しい気象災害が襲い、危機に追い打ちをかけているとしている。
絶滅のおそれの高い生物種を指定するIUCNの「レッドリスト」の最新版では、南米
ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)のチャールズマネシツグミ(Nesomimus trifasciatus)
など8種が新たに「レッドリスト」に加えられた。レッドリストに掲載された1226種のうち
190種が「極めて絶滅の危険が高い」とされている。
24種が個体数の激減や生息地の減少などの理由で、絶滅の危険度が引き上げられた。
状況の改善がみられたのは2種だけだった。
ソース(AFP)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2393821/2948820 鳥の生息状況悪化、8分の1の種に絶滅危機 08年版レッドリスト
世界中にすむ約1万種の鳥のうち、約8分の1に当たる1226種の鳥に絶滅の危機が
迫っているとする2008年版の絶滅鳥類リスト(レッドリスト)を、国際自然保護連合と
バードライフインターナショナルが20日、発表した。
絶滅危惧(きぐ)種は07年版より5種増加。07年版リストに入っていたうち24種は、
絶滅の危険度がより高い分類に見直された。新たに「極めて絶滅の恐れが高い」と
された8種の中には、シベリアの東端で繁殖し、日本にも飛来するヘラシギが含まれる。
新レッドリストによると、近い将来に「極めて絶滅の恐れが高い」とされたのは、ヘラシギや
沖縄のノグチゲラなど190種。これほどではないが「絶滅の恐れが高い」とされた種が、
タンチョウやヤンバルクイナなど363種。「絶滅の危険が増大している」種などが673種だった。
ソース(毎日新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080520/env0805201028001-n1.htm