ロシアのメドベージェフ大統領は12日、プーチン首相の提案に基づいて新内閣の閣僚を任命した。
第1副首相にはズプコフ前首相と共にメドベージェフ氏に近いリベラル派のシュワロフ前大統領補佐官が
任命されるなど、メドベージェフ氏色がやや強まった。
副首相には、プーチン氏の最側近で治安閣僚ら「シロビキ」勢力の代表である
セーチン前大統領府副長官のほか、ソビャニン前大統領府長官、セルゲイ・イワノフ
前第1副首相を新たに任命、クドリン副首相兼財務相、ジューコフ前副首相は再任された。
内閣官房長官はソビャニン氏が兼任し、セーチン氏は産業政策を担当するため、
強固だった同氏のプーチン氏への影響力が後退する可能性もある。
閣僚では、メドベージェフ氏に近いコザク地域発展相、ナビウリナ経済発展相、
ゴリコワ保健社会発展相らが留任、クドリン副首相を含め、リベラル派経済閣僚の
主軸は維持された。ラブロフ外相、セルジュコフ国防相は留任したが、セーチン氏に
近いウスチノフ法務相は更迭された。
一方で安全保障会議書記には「シロビキ」派のパトルシェフ前連邦保安局(FSB)長官が
任命され、大統領府長官にはプーチン氏に近いナルイシキン前副首相兼内閣官房長官が任命された。
ソース(asahi.com):
http://www.asahi.com/international/update/0512/TKY200805120256.html