★サイクロン 支援の動き相次ぐ
大型のサイクロンに襲われたミャンマーでは、死者の人数が1万人を超えるおそれが出ており、
国際機関や各国は相次いで緊急支援を打ち出しています。
先週、ミャンマーを襲ったサイクロンでは、これまでに3900人を超える死者が確認されたほか、
ニャン・ウィン外相は、犠牲者は1万人以上に達するおそれがあるという見方を示しました。
このため、ふだんは国際機関の活動を厳しく規制しているミャンマーの軍事政権も、5日、
緊急支援の受け入れを決めました。
被災地では、食糧や水、それに医薬品が不足しているということで、国連のパン・ギムン事務総長は
被災状況に強い懸念を示したうえで人道支援活動に乗り出すと発表し、状況を把握するため、
直ちに災害援助の専門家を現地に派遣することを明らかにしました。
また、ミャンマーの軍事政権に対して経済制裁を行っているEU・ヨーロッパ連合は総額200万ユーロ、
日本円で3億2000万円余りの緊急人道支援を決めたほか、アメリカも日本円で2600万円の
緊急支援を行うことを発表しました。さらに、隣国のタイは食糧や水などの救援物資あわせて
9トンを6日にも届けることにしているほか、インドも海軍の2隻の艦船を派遣してテントや毛布などを
被災者に配るとしており、国際機関や各国が相次いで支援を打ち出しています。
5月6日 12時21分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014404671000.html