★パキスタン 核戦略の路線継続
パキスタン軍は、核弾頭の搭載が可能な中距離弾道ミサイルの発射実験を行い、
先月発足した反ムシャラフ大統領派の新内閣も、核戦略については、これまでの
積極路線を継続する方針を明らかにしました。
パキスタン軍は、19日、国内の軍事施設で核弾頭の搭載も可能な中距離弾道ミサイル
「シャヒーン2」の発射実験を行い、実験は成功したと発表しました。シャヒーン2は、
パキスタンの保有する弾道ミサイルの中では射程距離が最も長い2000キロで、
軍では性能を維持するため定期的に発射実験を行ってきました。しかし、先月末、
ムシャラフ大統領の軍事力重視路線を批判してきた反大統領派のギラニ首相が就任し、
発射実験を阻止する権限を握ったことから、新内閣の対応が注目されていました。
ミサイル実験の成功を受けて、ギラニ首相は「国の安全保障のため核戦略は今後も
強化されるだろう」という声明を発表し、新内閣としても、核戦略については、
これまでの路線を継続する方針を明らかにしました。
ソース:NHKニュース(4月20日 9時8分)
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014096061000.html