インド・ムンバイ(旧ボンベイ)――インド中央部、西部を管轄する鉄道当局は
18日までに、西部にある商都ムンバイに通じる鉄道で過去5年、事故などで
2万人以上が死亡したとの統計を発表した。ひかれたり、衝突、感電などの
犠牲者となっている。
1日当たり平均10人が死亡している計算になるという。人権活動家が情報公開
法に基づき統計数字を鉄道当局に要求していた。ムンバイに通じる鉄道の利用
者は1日当たり約700万人とされる。同市の人口は約1200万人。
列車の混雑はインドでも悪名高い。鉄道当局は、犠牲者の多さについて乗客の
向こう見ずな行動も一因に挙げている。車内に入ることが出来ず、乗車口のドアや
車両の窓、屋根にへばりつく乗客も多いという。
鉄道当局の広報担当によると、混雑した列車から振り落とされたり、屋根で感電死
する犠牲者が最も多い。線路を横切った際、はねられる死亡者も目立つ。
鉄道当局は、列車屋根によじ登ることを禁止、違反者には罰金を科しているが、効果
はほとんどないという。
CNN
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200804180026.html