タイ選挙委員会は11日、連立与党のチャートタイ党とマチマーティパタイ党の解党を
憲法裁判所に要請すると発表した。昨年12月の下院選で両党の役員が選挙違反で
当選取り消し処分を受けたためで、近く書類送検する。連立政権の中核でタクシン元
首相派のパランプラチャーチョン党(PPP)も同じ容疑で選挙委の取り調べを受けており、
3党の解党、政権崩壊というシナリオが現実味を増してきた。
軍事政権下の昨年導入されたタイの現行憲法では政党役員の選挙違反が
解党につながる可能性が高い。PPPなど連立与党は、「政党政治、民主主義の
弱体化につながる」として、憲法の全面改正に踏み切る方針を示していた。
選挙委はチャートタイとマチマーに関する調査報告を受け、委員5人が投票し、
4人が解党を支持した。発表は11日のタイ証券取引所(SET)の取引終了後、
12―16日のソンクラン(タイ正月、水かけ祭り)連休前に行われた。
〈タイの下院(定数480)議席数〉
連立与党側がPPP233、
チャートタイ党34、
プアペンディン党24、
マチマーティパタイ党11、
ルアムジャイタイチャートパタナー党9、
プラチャーラート党5 で計316、野党・民主党が164。
ソース(newsclip.be):
http://www.newsclip.be/news/2008411_018607.html