「地方選は茶番」ムスリム同胞団がボイコット…エジプト
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【カイロ=福島利之】
エジプトの地方議会選挙が8日、全国4,500の自治体で行われた。
当局は選挙前に非合法のイスラム原理主義組織で、
事実上の最大野党である「ムスリム同胞団」系の立候補予定者らを次々と拘束したため、
同胞団は7日、「選挙は茶番」とボイコットを表明。
ムバラク政権与党「国民民主党(NDP)」が議席をほぼ独占することが確実となった。
同選挙は、2005年の憲法改正で大統領選に無所属で出馬する際は、
14以上の県で地方議員10人以上の推薦が必要と定められてから初めての実施。
本来06年に実施予定だったが、05年の人民議会(国会)選挙で同胞団系の無所属候補が
88議席を獲得したことに政権が危機感を抱き、延期されていた。
同胞団は約9,000人を無所属として擁立予定だったが、
当局はメンバー900人を拘束して実力行使で妨害し、立候補受理は21人にとどまった。
今回の選挙はまた、最近のパンや油など生活必需品の物価高騰により、
庶民の不満が高まる中で行われた。
AFP通信によると、北部マハッラ・エルコブラでは7日、
住民約7,000人がムバラク大統領の肖像画やNDPの選挙横断幕を踏みつけるなど
反政府抗議を行って治安部隊と衝突、15歳の少年1人が死亡した。
(04/09 01:40)
★ ソースは、読売新聞 [日本] とか。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080408-OYT1T00743.htm