【ポーランド】EU新条約批准へ 大統領と首相 国民投票を回避[03/28]
ポーランドのカチンスキ大統領とトゥスク首相は二十七日、意見対立していた欧州連合(EU)の
新基本条約「リスボン条約」への対応について協議、国民投票はせず、早期に議会批准することで一致した。
大統領の双子の兄、ヤロスワフ・カチンスキ前首相が条約の一部内容を問題視。同氏率いる最大野党
「法と正義」が反対姿勢を示し、議会で否決される公算が大きくなっていた。同氏と協調する大統領が
賛成に転じたことで、条約は来週にも批准される可能性が出てきた。
ロイター通信によると、トゥスク首相は会談後、記者団に「大統領は迅速な議会批准に賛成した。
大統領も私も国民投票は避けたい」と述べ、週明けにも議会で採決する考えを明らかにした。
首相は、大統領が妥協に転じたとの認識を示したが、具体的な会談内容は明らかにしなかった。
世論調査では六割以上が条約に賛成しており、大統領や野党が反対しても国民投票での批准は確実な情勢。
そのため同国内では「大統領は権威失墜を恐れたのではないか」との見方も出ている。
ソース 北海道新聞 (03/28 14:13)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/84049.html