★イラク第2の都市バスラ、夜間外出禁止に・武力衝突懸念広がる
イラク政府は24日、第2の都市バスラの市民に夜間外出禁止令を発令した。反米武装闘争を掲げる
イスラム教シーア派民兵組織と治安部隊の衝突が再燃する懸念が広がっているため。治安当局は
今週半ばまで学校も休校措置とし、夕刻時間帯の周辺地域からのバスラへの出入りも差し止める。
AP通信によると、マリキ首相が同日バスラに入り、治安状況について現地当局と協議。そのうえで
治安部隊と警察の指揮官交代を決めた。外出禁止令の期限は未定。
イラクではシーア派の反米指導者サドル師が傘下の民兵組織に停戦を命じていることがテロや
武力衝突の減少につながっている。だが、開戦からまる5年となった今月、シーア派の拠点である
南部各地で民兵組織と米軍やイラク治安部隊の衝突が発生。南部最大の都市バスラの緊張も
高まっており、停戦の維持を不安視する声も出ている。
(14:34)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080325AT2M2500225032008.html