ドイツの環境保護政策の陣頭指揮に当たるガブリエル環境相が昨年8月、休暇先の
マジョルカ島(スペイン)から緊急閣議出席のため政府専用機でベルリンまで飛行し、
同じ日の夜に専用機で休暇先まで戻ったことが12日、分かった。大衆紙ビルトが報じた。
同紙は、環境相1人のため専用機がドイツとマジョルカを2往復し、計約6400キロの
飛行で約45トンの二酸化炭素(CO2)を排出したと計算。飛行代金約5万ユーロ
(約800万円)が税金から支払われたと批判した。うち1往復はだれも乗せずに飛行した。
野党は、環境保護を訴えながら自らの行動が伴っていないと環境相を追及、
納税者団体は飛行料金を支払うよう環境相に要求した。
環境相は12日、地元テレビに対し、首相府からの緊急要請に従って休暇を中断し代わりの
便がなかったと反論した。しかし、同紙の調べではマジョルカへの帰路には民間航空の
フライトがあり十分な空席があったことが分かった。(共同)
ソース:MSN産経ニュース 2008.3.13 08:44
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080313/erp0803130846001-n1.htm