聖州交通局(Detran)は八日、サントス市を含む大聖市圏で運転免許証の取得や
更新手続きに行政介入を行い、一万九千件の不正と運転教習所二百校を同関与で
摘発した。捜査は二〇〇六年から二〇〇七年の間に、免許または更新した一千七百万人の
中から不正が発覚し、免許証を差し止めとした。該当者はDetranから通知を受け次第、
聖州監察局へ出頭し合法化手続きを行う。教習所では免許係官十人のうち四人が、
運転免許証と運転合格証、交通法規習得証を販売するという。
運転免許証が欲しければハンドルを握る必要もないし、無試験合格の交渉をする必要もない。
金を出せば必要なものを売ってくれる。運転教習所は、免許システムを操作するソフトウエアを
開発し密かに所持している。教習所は免許秘密ディジトを盗み出しコード化し、免許システムへ
運転の実地訓練済みとして特定時間に送り込む。
このシステムは五年前、心理学者と医師、運転教習所の協力により開発した。その一年半後、
システムには実地試験や精神鑑定試験、試験中のカメラ実写も挿入された。その運転免許
システムを操作できるということは、国税庁やデータ・バンクのサイトも操作できることを意味する。
教習所の学習と実地には、出席簿に拇印を押す。その拇印は、シリコンと石膏で模造品を
作ることも監察局が確かめた。Detranはシステムを改良し、下半期には全ての試験で
顔写真を入れさせる。システムに教習所のソフト侵入防止の方法も探索中。
官公庁の手続きデジタル化による落とし穴を、Detranもようやく気づいたようだ。
免許証取得や更新で求められる医師の精神鑑定診断書は、笑い話のタネになっている。
そんなものが、通用するお役所仕事そのものが問題といえそうだ。めくらでも金を持っていれば、
運転免許証が取れる。お役所が新しいシステムを立ち上げても、侵入ソフトを開発することでは
業者の方が一枚上手のようだ。
電話で取れる運転免許証の価格は、一千二百五十レアルらしい。
2008年3月11日
ソース(ニッケイ新聞):
http://www.nikkeyshimbun.com.br/080311-21brasil.html