昨年11月に起きたデモをきっかけにインド人社会から批判を浴び、
今度の総選挙での審判結果が注目されている与党・マレーシア・インド人会議(MIC)は
27日、主要全国紙に1ページ使って政見広告を掲載し、インド人有権者に改めて支持を訴えた。
これまで同党が与党連合にあってどれほどインド人社会に貢献してきたかを列記、
陳情に対して「決してノーと言わない」、インド人社会に寄与することには「いつもイエスという」と、
十分民意を汲み取っているとの姿勢を強調しているが、インド人社会は冷ややかな反応を示しているようだ。
デモを主導したヒンドゥー教団体の連合体、「ヒンドゥー権利行動軍」(Hindraf)の
あるメンバーは、「ただ単に誤った広告だ」とバッサリ。「インド人は取り残されていることに
腹を立てている。MICはインド人の権利のために立ち向かう勇気を持たなかった。
もし彼らが主張しているようなことをやってきたのなら、どうしてインド人はひどい状況に
置かれているのか?私は断然、野党に投票する」と語った。
ムルデカ・センターの世論調査によると、アブドラ政権に対するインド人の支持率は、
昨年10月時点の79%から12月には38%まで急落している。インド人の人口が
総人口に占める割合は8%程度であり、与党の圧勝は動かし難いが、91%の議席を
獲得した前回ほどには議席獲得は難しいとみられる。
2008/02/29 12:32
ソース(マレーシアナビ!):
http://www.malaysia-navi.jp/news/080228063312.html