エルドアン首相は公正発展党(AKP)の中央執行部委員会の会合で、
ドイツ訪問について報告し、メルケル首相に対する批判を継続した。
エルドアン首相はメルケル首相に対し、 「条件がこのまま継続するのであれば、
三者会談には参加しません」と伝えたことを明らかにし、「ご本人に『二者会談の
ときに異なることをおっしゃり、外部ではまた別のことをおっしゃっています』と
言いました」と語った。
エルドアン首相は発言を次のように続けた。
「我々は同化には反対です。トルコにドイツ語で教育を行う学校があるように、
ドイツにもトルコ語で教育を行う学校を望んでいます。人口7千万人のトルコを、
500万人の国と同じ天秤皿にかけることなどできないのです」
中央執行部委員会のアイシェ・ボヒュルレル委員は、特にドイツに対する接し方が
強硬であることを明示し、「もう少しやわらかい接し方をするようにしたらより良いの
ではないでしょうか」と提案した。これに対してエルドアン首相は、「声をあげなければ、
相手方は自分の意見を押し付けようとあなたに迫ってきますよ」と反論した。
国務大臣サイド・ヤズジュオウルは、首相を支持し、「私も柔軟な姿勢を望んでいました。
しかしドイツへ行き、実際に様子を見て、首相の姿勢が正しいことがわかりました」と
発言した。
■ プーチン氏の発言に謝辞
エルドアン首相はメディアに対する批判を続け、「411人の手が上げられ、カオスへ」と
いう新聞の見出しを思い起こさせ、次のように述べた。
「411人に対する侮辱は、国民に対する侮辱です。私は国民の意思の権利を
守らなくてはならない。メディアに対して私が反発はこのためです」と述べた。
首相はまた、ロシアのプーチン大統領が、ヨーロッパに対し、「なぜ北キプロストルコ
共和国(KKTC)を承認しないのか」と発言したことに触れ、「大統領は北キプロストルコ
共和国の承認にむけて、重要な発現をしました。ご本人に電話をし、この発言に対し
賞賛と感謝の意を表するつもりです」と語った。
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20080216_155749.html