米アリゾナ州などメキシコと国境を接する南西部の州が、
メキシコ製医薬品を検査する態勢を整備するよう、連邦政府に求めている。
ジャネット・ナポリターノ・アリゾナ州知事の広報官は「多くの住民が国境地帯で、
メキシコ製医薬品を買っている。個人使用が目的なら違法ではない。問題は
それらの医薬品が安全であるかどうかだ」と指摘する。
カナダ製の医薬品を米国民が購入できるように支援している州はいくつかある。
カナダでは政府が薬価を管理しているため米国で買うより安く、購入する米国人が多い。
このため、ミネソタ州などは購入希望者にカナダの薬局を電話やインターネットで紹介。
一方、1年から1年半ごとに薬剤師をカナダに送り込み、安全性を確認している。
これと同じ手法をメキシコ製品にも導入しようというのが国境州の狙いのようだ。
しかし、テキサス大のマービン・シェパード教授は「極めて危険。世界保健機関(WHO)は、
メキシコで販売されている医薬品の10%は偽物と報告している。免許を持たず靴店のような
薬局も多い」と警告している。
ソース(MSN産経ニュース):
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080130/amr0801302103019-n1.htm