福岡市の建設会社アルバイト高木慎一郎さん(29)が昨年5月にフィリピンで行方不明になった事件で、
福岡県警は15日、高木さんとみられる遺体をフィリピン・カビテ州の共同墓地で発見した。
歯型などの特徴が本人と一致した。また、高木さんの失跡直後、同国マニラ近郊で高木さんとみられる遺体が
いったん発見されたのち、この共同墓地に埋葬されていたことが新たにわかった。
県警は今後、強盗殺人容疑などでの立件を視野に調べる方針。
県警は14日から現地で遺体の発掘を開始。
15日午後3時すぎ、共同墓地の墓石と墓石の間の通路の地中約110センチから、布にくるまれた遺体を発見した。
衣服は身につけていなかったが、歯型や足のタトゥーが本人と一致したという。
遺体の胸などにアイスピックのようなもので刺されたとみられる複数の傷があった。
数日中に遺体を日本に運び、司法解剖して死因を特定する。
県警によると、高木さんは昨年5月11日夜、マニラ市内のホテルから行方不明になった。
翌日、同市近郊の道路沿いで身元不明の男性の遺体が見つかり、その後、カビテ州の共同墓地に埋葬されていた。
この遺体のベルトに付着していた皮膚片のDNAを県警が鑑定したところ、高木さんと一致。
県警はこの遺体が高木さんだった可能性が高いとみている。
一方、別の偽装結婚事件で公判中の暴力団組員夫婦が高木さん殺害を現地の警察官を通じて依頼したと認め、
「遺体はカビテ州の墓地に埋められている」と供述したことから、
県警は高木さんが殺害された可能性が高いとみて捜索していた。
つソース
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0115/SEB200801150019.html