離婚の意思を伝える夫からの携帯メールはイスラム法的に有効か――。
イスラム教国のエジプトで、ある女性が自身の婚姻関係を明らかにするため、
裁判所にこうした法的判断を求めている。国営紙が3日、報じた。
イスラム法「シャリーア(Sharia)」によれば、離婚する場合、男性は裁判所に
行く必要はなく、3度にわたって離婚の意思を一方的に表明すれば正式に
婚姻関係を解消することができる。
カイロ(Cairo)在住のエンジニア、Iqbal Abul Nasrさんは、消息が途絶えていた
夫から離婚の意思を告げる携帯電話のメールを3度受信。その後、自身の
婚姻状況についての法的判断を家庭裁判所に求めた。
裁判所がこの離婚を承認すれば、エジプトにおいて「メール離婚」が認められた
最初の例となる。
携帯電話のメールによる離婚は、イスラム諸国全体で大きな議論を巻き
起こしており、マレーシアなど一部の国ではすでに禁止されている。
国勢調査局によれば、エジプトでは6分に1組の夫婦が離婚届けを出している。
ソース AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2332243/2498530