http://japanese.irib.ir/news.fri.htm#kaisetu ブット元首相の暗殺
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パキスタン人民党を率いるブット元首相が、27日木曜、同国のラワルピンディで、
反対勢力のテロ攻撃により、死亡しました。ブット元首相は、イスラム国家初の女性首相でした。
この事件を受け、パキスタンの各地に、政治的な混乱が広がっています。
病院筋によりますと、今回のテロ事件で、少なくとも40名が死亡、82名が負傷したということです。
この問題について、IRIBのガッファーリー解説員は、次のように語っています。
ブット元首相の暗殺は、大きな反響を呼んでおり、一部の国の大統領からも、
非難の声があがっています。国連安保理も、緊急会合を開き、このテロ事件を非難しました。
パキスタンでは、近く総選挙が実施されることになっており、テロ実行犯の動機が注目されるところです。
パキスタンの各地では、過激派が活動を行っていますが、ブット元首相は、政治集会の中で、
これらの過激派を、「石化した反動勢力」と呼び、政権を握ったあかつきには、これらの勢力との闘いを政策にすえると警告していました。
そしてこのようなブット元首相の姿勢に対し、急進派は、彼女を世俗主義者と呼び、反発していました。
ブット元首相が率いていた人民党、及び、イスラム教徒同盟ナワズ・シャリフ派の関係者は、情勢不安を抑え、
治安を維持することができていないとして、ムシャラフ大統領を非難しています。
有識者は、ブット元首相の暗殺により、パキスタンは混乱を極めるだろうとし、この事件の影響は、人民党内部だけでなく、
パキスタンの全国民にも及ぶだろうと見ています。とはいえ、これは、今回のテロによる影響のほんの一部に過ぎないでしょう。
もっと大きな影響は、別の角度から分析することができます。