農務省は、カナダ産の種ジャガイモから収穫を大幅に減らす害虫が
見つかったのを受け、国内8州への種イモ輸入を停止した。
ニューヨーク・タイムズによると、同省は11月1日以降、アイダホ、オレゴン、
ワシントン、カリフォルニア、ノースダコタ、コロラド、メイン、ネブラスカ各州を対象に、
カナダ・アルバータ州産の種ジャガイモの輸入を禁じた。米国に続き、メキシコでも
12月から輸入措置を講じている。
カナダ食品検査局は10月23日、アルバータの互いに60マイル離れた農場2カ所から、
キンイロジャガイモシストセンチュウと呼ばれる害虫が見つかったと発表した。
この害虫はジャガイモの根を食い荒らし、収穫を最大80%減少させる。
地下茎であるジャガイモや人体に影響はないが、根絶が非常に難しい。
種イモに同害虫が付着している恐れがあるが、農務省のラリー・ホーキンス報道官によると、
過去に米国内に輸入された種イモが植えられた場所を特定するのは不可能に近い。
アイダホ州で2006年、同じ種類の害虫が見つかり数カ国で米国産ジャガイモの輸入が
禁止された。米政府はこの再発を懸念している。前回の問題で、カナダとメキシコは
最近までアイダホ産ジャガイモの輸入を禁止していた。日本では、同州産に限定して
禁輸措置を継続している。
アイダホは国内ジャガイモ生産の約3分の1を占め、07年の収穫量は132億ポンド。
同州は種イモの約5%をアルバータから輸入している。
ソース:U.S. FrontLine 更新2007年12月14日 18:28米国東部時間
http://www.usfl.com/Daily/News/07/12/1214_035.asp?id=57382