スリランカ政府軍と反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との
戦闘が今月初めから同国北部マンナールなどで激化し、国防省によると
十四日までに、少なくとも二百六十五人のLTTE要員が死亡した。二〇〇二年の
停戦協定は事実上崩壊したままで戦闘終息の兆しも見えない。内戦の
泥沼に戻る危険が高まっている。
双方の戦闘が激化している北部はLTTEの支配地域。政府軍は今年
七月に東部のLTTE支配地域を制圧し、残る北部への攻撃を強めている。
政府軍は十一月二日にLTTEのナンバー2、タミルセルバン政治部長を
空爆で殺害し、LTTE側に大きな打撃を与えた。
これに対し、LTTEの最高指導者、プラバカラン議長は同月二十七日、
政府軍との戦闘で死亡した要員をたたえる記念日の演説で、LTTEを
テロ組織扱いする国際社会を批判しながら「和平交渉は時間の無駄だ」と
述べ、対話による和平に絶望感を示した。
北部マンナールなどでの戦闘は双方が対決姿勢を強めるほどに激化し、
今月十一、十二両日の戦闘だけで双方で少なくとも五十六人が死亡。
ただ、双方の正確な死者数は不明で、LTTE側は国防省発表の死者数を
否定している。
スリランカ政府は国内での攻撃強化の一方、LTTEの主要な武器密輸国で
あるアフリカのエリトリアと十一月に国交を樹立し、LTTEを国際社会から
孤立させる外交攻勢もかけている。
就任から三年目に入ったラジャパクサ大統領は「LTTEが応じるなら、
いつでも対話の用意がある」と繰り返しているが、LTTE側への強硬姿勢は
依然崩さず、政府軍は攻撃の手を緩めていない。
ソース 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007121502072289.html 関連スレッド
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